14 ページ14
.
.
.
貴「なんで…」
つい一時間前に確認した時にはなんも問題はなかったのに。
衣装さん「最後に確認したの誰ですか？」
貴「私…です。でも、その時は破れてなんか」
衣「ほんとですか？絶対って言えます？」
貴「そ、れは…」
人間、絶対かって念を押されると自信がなくなり不安になってしまう。
衣「衣装合わせまであと30分しかないんですよ？あなたが一時間前に気づいてれば。ていうか、あなたがやぶいていたりして」
そんなことするわけない！
心の中でそう叫んでも、怖気付いて、声にならなかった。
どうしようもなくて俯いていると、肩にポンと手を置かれる。
淳「確認不足ですみませんでした。お手数お掛けしますが、直しお願いします。」
私はやっていないのに…、淳太くんは衣装さんに頭を下げている。
メンバーが頭を下げているのに、マネの私が突っ立ってる場合じゃないと、はっと気づき、私も淳太くんと謝った。
衣「次は気をつけてください」
そう言って、衣装さんはあっくんの衣装を抱え、どこか行ってしまった。
貴「淳太くん、ごめんなさい」
淳「誰にでもミスはある、気にすんな」
照「次はちゃんと確認するんやで？」
あっくんは私を責めず、優しくそう言ったが、心中穏やかではない。
あんなに大々的に破れていたら流石に気付く。
でも、頭を下げてくれた淳太くんの手前、私はもう何も言い返せず、ただうなづくだけだった。
練習が再開したため、あっくんと淳太くんは行ってしまった。
再び1人になり、さっきの出来事も加えて私の心を重くする。
飲みものでも買って、落ち着こう。そう思ったときだった。
「ちょっと大きく破きすぎたかな」
「まぁでも、しっかりあのマネが疑われてよかったじゃん！」
「仕事増えたけどねーw」
信じられない会話が聞こえてきて、身動きが取れなくなってしまった。
見つからないように、控えめに声がする方へ覗き込むと、さっきの女性の衣装さんと別の衣装さんが2人であっくんの衣装を直していた。
衣1「気に食わなかったんだよね、あのマネ」
衣2「色目使って、うざいよね」
頭を鈍器で殴られたような衝撃だった。
なんで私がこんな目にあわなきゃいけないんだろう。
私の悪口を笑いながらする衣装さん2人に立ち向かうほどの力は残っておらず、楽屋に戻った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 870人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神山のん(プロフ) - セイアさん» リクエストにこたえていただきありがとうございました！最高でした！これからも無理だけはせず頑張ってください！ (2019年4月8日 0時) (
レス) id: 75eaf3375c (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - ぎゅんさん» いつもありがとうございます。移行しましたので、そちらでもよろしくお願いします。 (2019年4月7日 21時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - さっつんさん» リクエストありがとうございました。神ちゃんのリクエストがあったので、そちらと併せて書かせていただきました。これからも頑張ります。 (2019年4月7日 21時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - はまみさん» リクエストありがとうございました。物語の設定上、可愛めの嫉妬になってしまいました泣すみません… (2019年4月7日 21時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - 神山のんさん» リクエストありがとうございました。期待に応えられているかは分かりませんが…。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 21時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セイア | 作成日時：2019年2月19日 3時
