13 ページ13
.
.
流星side
.
流「キス、してええ?」
そう聞くとAは素直に応じる。
Aとキスするのはこれで三回目。初めてキスしたのも、こうして誰もいない日だった。
あの日、ジャニーさんから話を聞かされたあの日から俺達はAといい関係を築いていけてると思う。
Aは第一印象と変わらず可愛い。肌は真っ白やし、強く抱き締めたら折れてしまいそうで、見失えばもう二度と会えないんやないかっていう儚さがある。
ま、中身は少し想像と違ったけどな。
あぁ、いい意味でやで?笑
サバサバしてて、望としげの扱いがうまい。マネージャー業はそつなくこなすし、周りへの気配りも欠かさない。
そんなAだからこそ、出会って日が浅くても、メンバーはAを信頼して、慕っている。
俺も例外やない。
貴「りゅうせ…そろそろ」
流「だーめ」
息継ぎの仕方をあまり知らなそうな慣れていない様子のAが苦しそうにやめてと訴えてくる。
Aこれでもまだ上手になったほうやねんな。
一週間前、大きな荷物を運ぼうとしていたAを手伝おうと思い声をかけた。
________
___
流「1つかしてみ?俺が運ぶ」
貴「え、大丈夫!これも私の仕事だから」
ほっそい体で何言うてんねん。絶対俺が持ったほうがええのに。
すぐに甘えず頑張ろうとするAをもっと助けたくなった俺は、重なってるダンボールの上の方を持ち上げ有無を言わさず運んだ。
貴「流星くんありがとう!」
流「おん。てか、流星でええよ。」
そんなくすぐったい会話をして、戻ろうとした時だった。
目の前でAが足を滑らせて転びかけた。俺は咄嗟に腰を掴み支える。
その腰のあまりの細さに驚いたのを覚えてる。
貴「びっ…くりしたぁ。今私なんもない所でこけかけた?」
流「びびったのは俺や。なんもない所でコケるなんて。あ、怪我ないか?」
貴「流星が支えてくれたから大丈夫。ありがとう」
電気が消えている薄暗い部屋。廊下の明かりが少し差し込んでいるだけのその空間。
腕の中にある細いのに柔らかい感覚と、茶色く澄んでいる瞳に俺はガッツリ惹き込まれていった。
__ちゅ
貴「え…」
Aの驚いた顔にはっとする。
流「俺今キスした?」
貴「なんで流星が聞いてるの笑」
Aがあまり綺麗に笑うから、頼んでもう1度キスをした。次は深く。
Aは断らなかった。いや、断れなかったんかな。
それが俺らの初めてのキスやった。
.
714人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青,桃寄り虹色ジャス民 - 嫌だ嫌だ〜!面白すぎて嫌だ〜!←(笑)本当、セイアさん天才です。( ☆∀☆) (2019年2月20日 20時) (レス) id: eca35ec988 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - リンリンさん» 嬉しいです!ありがとうございます(^ ^)頑張りますね! (2019年2月18日 2時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
リンリン - この小説おもしろいので更新お願いします! (2019年2月16日 18時) (レス) id: eaceb60601 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - ぴーちぃさん» ありがとうございます!神ちゃんのSが描きたいのに中々難しくて苦戦中です(;_;)更新頑張ります! (2019年2月16日 8時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちぃ(プロフ) - 神ちゃんのSはレア!更新楽しみにしてます! (2019年2月15日 10時) (レス) id: 1a39a279d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セイア | 作成日時:2019年2月7日 19時