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あれから半月がすぎて、
わたくし、香西A、23歳
いま人生2回目の大阪にいます。
わあ、大阪なんて修学旅行ぶりだな。たこ焼きのいい匂い。お腹すいてきたな、そう言えばお昼ご飯食べてない。
一足先に大阪に行ったお父さんが迎えに来る予定だけどたこ焼き食べながら待ってようかな。
なーんて思っていた矢先、ケータイが鳴った。
お父さんからだ。
貴「はーい」
父「駅前に車停めてあるから早く来なさい」
ああ、たこ焼き、食べたかった
貴「かしこまり」
駅前の車がとまれそうな場所を見ると、車の前でタバコをふかすお父さんが見えた。
我が父ながらイカついな。
若い頃少し?やんちゃだったという父は今もその面影があり、傍から見たら完全にあっち側の人。
よくこれで人事やってるよ、ほんと。
まぁ、秘密事項が多い現場に人を送り込むから少しの圧は必要なのかもしれない。全然私にはわからない事情だけど!
貴方「お父さん!」
父「来たな。よし、行くか」
車に乗り込み、大阪の空を見上げる。
東京の空に比べて何となく温かみを感じる空。
ぼーっとしてると、私は大切なことに気づいた。
貴「ねえ、ところで私ってどこのグループのマネージャーなの?」
父「ジャニーズWEST」
貴「ジャニーズWEST…って?」
父「テレビ見てないのか」
貴「新入社員忙しすぎて。…てへっ」
私はほんとうにジャニーズに疎い。テレビは見る方ではなかったし、社会人になってから仕事して帰って死んだように眠ってまた会社っていうのを繰り返してたから。
ああ、お父さんがすごい目をしてこちらを見ていらっしゃる。
父「最近すごい話題になっていたのに知らないなんてな。」
世間知らずな娘でごめんね、お父さん。
そのあともこれからはもう少しテレビを見なさい、やら、ちゃんと情報収集は欠かさないようにだとか色々言われてしまった。
耳を塞ぎたい気持ちでいると、車は駐車場に入っていく。
お父さんに連れられて入ったのは、なんやら大きな部屋。
え、なんか緊張する。
「Youが新しいマネージャー?」
この喋り方、もしかしてあの人!?
東京にいるもんだと思ってた!仕事でこっちきてるのかな?
少し戸惑いながらも、想像より怖くないその人の問いかけに「はい」と答えた。
お父さんは退出するよう言われ、私は二人きりになった。そして告げられたのは
「今日からYouに拒否権はないよ」
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青,桃寄り虹色ジャス民 - 嫌だ嫌だ〜!面白すぎて嫌だ〜!←(笑)本当、セイアさん天才です。( ☆∀☆) (2019年2月20日 20時) (レス) id: eca35ec988 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - リンリンさん» 嬉しいです!ありがとうございます(^ ^)頑張りますね! (2019年2月18日 2時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
リンリン - この小説おもしろいので更新お願いします! (2019年2月16日 18時) (レス) id: eaceb60601 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - ぴーちぃさん» ありがとうございます!神ちゃんのSが描きたいのに中々難しくて苦戦中です(;_;)更新頑張ります! (2019年2月16日 8時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちぃ(プロフ) - 神ちゃんのSはレア!更新楽しみにしてます! (2019年2月15日 10時) (レス) id: 1a39a279d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セイア | 作成日時:2019年2月7日 19時