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貴方side
あぁー、最悪。どうしよ。
私、香西Aは人生最大のピンチを迎えていた。
というのも、頑張って内定をもぎ取った会社が入社3ヶ月目の今日、不祥事発覚により倒産した。
え?早過ぎない?
また就活?やだやだやだ!!!!
周りを見渡しても、絶望した顔の人しかおらず。誰に怒りをぶつけるわけでもなく、ただ呆然と立ち尽くす人ばかりだった。
私の上司、いや、もう元上司が部署のみんなをあつめ、帰宅を促す。
課長も可哀想だよなぁ。半年前に3人目が生まれたばかりって言ってたもんなぁ。
まだ私はいい方なのかもしれない。若いし、再就職もできる。
そんなことを考えながら会社をあとにした
3ヶ月短い間だったけど、ありがとうございました。そう思いながら見上げた空は青く澄んでいて、7月の太陽に目を細めた。
貴「ただいま〜」
時間は15時。こんな早く帰ってくることなんてないからなんだか新鮮。
リビングには誰もいなかった。
お母さん買い物かなぁ。あー、なんて言おう。
社会人3ヶ月目にして路頭に迷うことになりました!また就活がんばります☆ってか…。
スーツから、楽なスウェットに着替えソファーにダイブすると、誰か帰ってくる音がした。
「ただいま」
貴「えっっ!!!」
帰ってきたのはお母さんではなく、少し疲れ気味のお父さんだった。
父「なんだA、いたのか。会社はどうした。」
貴「えっと…そのー、倒産しちゃいまして。」
そういうとお父さんは驚いた顔ではなく、ため息をこぼした。
父「親子揃って運がないな」
貴「え、お父さんこそどうしたの?こんな時間に。事務所は?」
私のお父さんはあのジャニーズ事務所の人事さん!直接ジャニーズのみなさんと会う訳ではなく、マネージャーさんとか事務さんとかの人事らしい。
父「実はな、あるグループのマネージャーが突然結婚して婿養子になってな、退社したんだ。今月いっぱいやりきってくれるらしいが…」
お父さんはまた大きくため息をついた。
聞いた話によると、マネージャー業というのは不規則な生活になりやすくやめてしまう人が多く、人材不足らしい。
お父さんも大変だなぁ。なんて呑気に考えていると、お父さんが「あああ!!!」と飛び跳ねる。
え、なんとなーく、なんとなーくだけど、
…_____嫌な予感。
父「A」
貴「は、はい」
父「マネージャーにならないか?」
貴「えええええええええ!!!!」
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青,桃寄り虹色ジャス民 - 嫌だ嫌だ〜!面白すぎて嫌だ〜!←(笑)本当、セイアさん天才です。( ☆∀☆) (2019年2月20日 20時) (レス) id: eca35ec988 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - リンリンさん» 嬉しいです!ありがとうございます(^ ^)頑張りますね! (2019年2月18日 2時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
リンリン - この小説おもしろいので更新お願いします! (2019年2月16日 18時) (レス) id: eaceb60601 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - ぴーちぃさん» ありがとうございます!神ちゃんのSが描きたいのに中々難しくて苦戦中です(;_;)更新頑張ります! (2019年2月16日 8時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちぃ(プロフ) - 神ちゃんのSはレア!更新楽しみにしてます! (2019年2月15日 10時) (レス) id: 1a39a279d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セイア | 作成日時:2019年2月7日 19時