今日、好きになりました。【THE RAMPAGE】

ボードゲーム ページ43

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里沙×壱馬


二人は少し歩いたところにある、アンティークなものが並べられたカフェに入った。


里沙 「わ、すごいオシャレ。」
壱馬 「ここの雰囲気好きやわ。」


二人は好きなジュースを頼み席に座った。


里沙 「話せる時に誘っておきたいなって思って誘いました笑」
壱馬 「ありがとう。」
里沙 「壱馬くんって、明るい人と落ち着いてる人どっちが好き？」
壱馬 「どちらかと言うと落ち着いてる人。…でも結局はテンションの波が合う人なんかな。」
里沙 「そうなんだ。波ね…大切だよね。」
壱馬 「里沙ちゃんは？」
里沙 「私も落ち着いてる人かな。一緒にはしゃいでくれる人もいいけど、一歩後ろで見守っててくれる落ち着きもいいなって。」
壱馬 「あ〜、わかる。女子ってそういう人好きだよな。」
里沙 「そう、女子は大人っぽい男子好き笑」



Niki 『この里沙ちゃんの遠回しだけどさりげないアピールいい。』



里沙はジュースを飲みながら店内を見渡す。


里沙 「ね、あれやらない？」


里沙が指さした方にあったのは、アンティークなサッカーのボードゲーム。


1本の長い棒にいくつか付いている木製の小さい人形を、持ち手で奥と手前に動かしゴールにボールを入れる。


壱馬 「うわ、これテンション上がるわ」


持ち手をグルグル回したり手前に引っ張って操作しながら、壱馬は頬を緩ませた。



Niki 『可愛い！壱馬くん可愛い！！』

井上 『うわー、このギャップずるいやろ！』



壱馬 「5点で終わりな。ハンデ何点がいい？」
里沙 「どうしよ…3？」


里沙はそういいながら指を三本立てた。


壱馬 「ええよ。負ける気しないわ。」
里沙 「勝ったらご褒美ある？」
壱馬 「何がいい？」
里沙 「何でも言う事聞く。」
壱馬 「わかった。」


二人はゲーム中に起こるアクシデントに一喜一憂しながら、夢中でゲームを進める。


店内に二人の楽しそうな声が明るく響き渡った。


壱馬は里沙に3点のハンデをあげたが、あっという間に同点に。


里沙 「…壱馬くん強すぎるんだけど。」
壱馬 「油断は禁物やで。」
里沙 「絶対負けない。」


残り2点をかけて盛り上がる二人。


里沙 「やったー！勝った！」
壱馬 「うわ、普通に悔しい笑」


ゲームは接戦で５-４で里沙の勝利。


里沙 「んー、じゃあ、明日の朝海行きたい。」
壱馬 「わかった。朝な。」


里沙は嬉しそうに壱馬の目を見て笑った。





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