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side PINK
｢どう？しんどいとこない？｣
病室に入ると、マスクをして、とろんとした目でベッドに身を沈めている北斗。
少しだけベッドが高くなっていて、慎太郎の声掛けに、目線だけ移して、小さく大丈夫と呟いた。
明らかにここ数日で見ていたスマホの中の北斗とは違っている。
｢…ごめん。
なんか、こないだみたいな余裕無くて…｣
ニット帽を被り、耳まで隠しているけど、少し覗く前髪が揺れた。
昨日の洗髪の時にかなり抜けてしまったらしい。
だから余計に今日は電話を避けたのかもしれない。
確かにこないだは想像より元気で驚いたんだけど、そんなこと、どうでもいいのに、少しﾊﾊｯと声を出して、また北斗は目を閉じる。
完全に眠っている訳では無いようで、時折こめかみの辺りを押さえては眉をひそめた。
｢っ、…はぁ、｣
少し声を漏らし始めて内心焦る。
｢頭痛いの？吐きそう？｣
北斗のお母さんが、北斗に声をかけるが、
｢ん…まだ…むり…｣
どうやら吐き気は有るけど吐くことは出来ないらしい。
｢っ、…んー、身体もいてぇ…｣
それから暫くして、そう言い出した。
放射線治療では、ただベッドの上で横になってじっとしているだけらしく、それで腰が痛いんだとか。
落ち着きなく、右往左往と体制を変える北斗だが、一向に良くなる気配もなければ、ましてや顔色は段々と悪くなる。
｢北斗、横向けそうだったらやってみ？
俺、マッサージしてあげるから｣
一旦退室していた樹が、先生に許可取ったからって、そんなことを言い出した。
本当はうつぶせ寝がいいんだろうけど、北斗の鎖骨の下の辺りには今、カテーテルが埋め込まれてる。そこから抗がん剤を入れるため。
だから、俺がベッドを水平にすると北斗は横を向いた。
｢いててっ、バカ、加減しろ｣
｢え？なんだって？もっと？(笑)｣
｢逆だわっ｣
樹がマッサージしたり、身体ひねらせて、ストレッチしてあげながらそんな会話ができるぐらいには顔色は幾分良くなった。
｢あんまりすると血圧とかなんか、よく分かんないけどとりあえず程々にって言われたんだけど…どう？まだしんどい？｣
｢うぅん、平気ありがとう。
ベッド、水平なままにしてていい？
…今起き上がると…それこそ血の気が下がりそう｣
北斗はそう言って、よいしょ、と再び、仰向けの体制に落ち着いた。
｢ご飯まであと30分ぐらいあるから寝てな｣
ジェシーの言葉にうっすらあいていた北斗は完全に目を閉じた。
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あーちゃん(プロフ) - きいなさん» コメントありがとうございます！ご愛読嬉しいです(><)ホントここからは北斗くん苦しめちゃうので、中々更新に悩みがついてきますが、何とか頑張ってみます！気長にお待ちください！ (2019年8月16日 13時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
きいな(プロフ) - 面白い！と言ってはいけない内容な気がしますが、楽しく読ませていただいています。無理のないペースで書き進めてください。楽しみにしてます(^^) (2019年8月15日 18時) (レス) id: 0c41f161d1 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 梨朝さん» 御返事遅くなりすみません！お待たせしましたが、物語的には新章突入です。SixTONESにとって、北斗くんにとって、ベストな決断であったかどうか。これからその答え合わせです。お楽しみに！ (2019年8月2日 23時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
梨朝(プロフ) - ドラマのことを考えて泣いてしまいました…涙 これから北斗くんはどうなってくんでしょう。楽しみにしてます！ (2019年7月31日 0時) (レス) id: e1ee29d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あーちゃんさん» 丁寧なレス、ありがとうございます！完結まで頑張ってください！読んでいきますので！これからの展開、楽しみにしてます！ (2019年7月28日 21時) (レス) id: 0abd04aca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年7月15日 7時
