スバルとユリカ ページ12
「……またか、明星スバル。」とユリカが冷たい目でスバルを見た。
「何度だって君の前で輝くよ、キラキラって！君をキラキラさせたいからさ！」と笑顔で答える。
「……お前のことは知っている。あの「明星」の息子だと言うことをな。」とユリカが呟いた。
「うん、そうだよ。父さんは……俺の憧れだよ。父さんが居たから、俺は夢ノ咲学院に入った。最初は大変だったけど夢ノ咲学院は誰もが笑顔になれるようになったんだよ。それは……俺たちアイドルだけじゃない、君たちみたいなサッカーをやってる子もそうだよ！イナモリンが言っていた通り君はこんなに俺たちを熱くしてくれた！そのお礼がしたいんだ、イナモリン、ハスミン先輩、アマネン先輩、行くよ！」
四人の声が重なり、『アンサンブル･フィールド』が発動した。
「甘い！」とユリカが『アンサンブル･フィールド』に突っ込み、ボールを奪った。既に、『アンサンブル･フィールド』はシャドウ･オブ･オリオンに通用しなくなってしまったらしい。
「……済まない、俺の判断ミスだ。」
「……違うよ、敬人……！私がぼんやりしてたから……」
ユリカはドリブルを続けたが、颯馬と風丸が連携してボールを奪う。颯馬が明日人にパスをするとアフロディと明日人の元へ走っていく。
「我が助太刀いたそう！」
「ってことは……『ホッキョクグマ２号』を……」
「やりましょう！アフロディさん！颯馬さん！」と明日人の目が輝いた。
明日人、アフロディ、颯馬はゴール前に走った。
明日人、アフロディ、颯馬の『ホッキョクグマ2号』が炸裂するが、GKに止められる。
「無念である……だが、我らちょうきんうんずは志を同じくした同士である！そうであろう、あふろでぃ殿、明日人殿？」
「発音が違うような……まぁいいでしょう」
試合再開の笛がなる。スバルと灰崎が連携で相手陣営に突っ込んでいく。サポート役の司がパスを要求した。すぐ後ろには野坂が走ってきている。
「キャシ〜！」
スバルのパスが司に通る。司はシュートを打たず、フロイにパスを出した。
フロイの『イノセント･ドライブ』が炸裂し、一星の『プラネットブレイク』が繋がる。そしてAと敬人の『ブリタニア･ファイア』が野坂の『月光丸･燕返し』へ繋がり、灰崎の『シャーク･ザ･ディープ』と繋がりそして明日人の『サンライズブリッツ』に繋がった。沢山の思いが詰まったボールがゴールを貫いた。
『３ー２』とスコアボードに表示される。
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作者名：@ネギキノコ | 作成日時：2019年12月23日 18時
