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野菊が十七個 ページ18

「それでは、近いのキスを」

聞き流してたら、あっという間に近いのチューのトコだった

「こっち向いて」

段々と島崎は顔を近づけ、私の唇と彼の唇をくっつけた

「…………」

「直ぐに君を組合に売るよ
良かったね、誓いを決めたものに高額で売られるなんて」

「……幸せ者かも、ですね」

「そんな顔しないでよ、僕が困るじゃないか!」

お姫様抱っこをし、島崎は外へ駆ける

あ、もう私島崎なんだ

「イエーイ!」

島崎は外に出た瞬間、燥ぎ、嬉しそうに笑った

どうせその笑みは、金が手に入るからでしょ?

でも、良いや、奴 隷前に結婚式に出れるなんて

最後まで、笑う元気、無かったな

笑え…笑ってよ私

人生、損しちゃうよ…!

最後まで笑わないと…!

『なぁ伊藤!
お前、笑うくらいなら、マフィアから出て行けよ』

あれ…?

中原さん?何か懐かしい

『違う!勘違いすんな!』

それは、何が?

『何でかって?教えてやろうか』

その時、脳内で中原さんと接吻した時を思い出した

『俺は、お前が好きなんだよ!!』

分かった

私にマフィアから出てけと言った理由

『行くぞ』

あの時一人悔しそうにしてた理由

『おい伊藤』

あの時私の背中越しで羨ましそうにしてた事が、

『伊藤!!』

あの時凄い血相を変えて私を助けた事が、

『俺は、お前が好きなんだよ』

全てわかった


「中也君は、本当は私が嫌いじゃなかったんだ」

あの言葉は、私を思って言ってた事なんだ

「あんな酷い事、言っちゃった」


『如何してそんな事言うの…!』

『私、首領に呼ばれてるので』

『莫迦野郎ー!!!』

「あ…私…
何で…如何して…今頃そんな…!!」

目から生暖かい水が流れて来るのが直ぐに分かった

あ、泣いてるんだ私

私、駄目じゃん

「何、やってるんだよ…私莫迦野郎…!」

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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あざみの歌(プロフ) - 宜しくお願い致します! (2017年12月12日 0時) (レス) id: f9a19d9866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あざみの歌 | 作成日時:2017年12月11日 23時

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