夢を語り続ける20歳児【文スト】

原稿二枚 ページ2

今はコンビニで彼奴の好きなパスタと栄養ドリンクを買い、

自宅に戻る最中だ

家に帰ったら、涙目で「ありがとうございます！私、貴方が居なくて寂しかったです…」

なんて、言うだろうな…

なんせ彼奴は恋愛漫画のスペシャリストだからな

「ただいまー」

玄関のドアを開け、彼奴の反応を待った

「……」

返事が来ない

「…A？」

心配になり彼奴の居る仕事部屋に行く

まさか締め切りが迫ってるから泣いてるんじゃ…

「A！！」

「あ、中也さん帰ってたんですね」

「……」

無関心なのか机に向かい、本気を出したのか眼鏡をかけ、少し長い髪を結んでいた

「…えっと、パスタと、栄養ドリンク…買ってきたぞ？」

「あ、其処に置いておいて下さい」

「……」

いや対応！！！

彼女なんだからもうちょっと感謝ぐらいしろよ！

俺は近くの椅子に置き、Aの傍に近ずいた

「な―！仕事中なのは分かるが、俺に構えよ！」

俺はそんなことを言い、Aに後ろから抱きしめた

あ、良い匂い

「…あの、大変烏滸がましいのですが…その」

照れてるのか、さっきの様に言葉が途絶えてる

「ン、何だ？」

「あの…




邪魔なので違う部屋で待機しててください

あ、後、ご飯ありがとうございます」


冷めた目で此方を見たのだった


「畜生！！」

原稿三枚→←原稿一枚

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す