手前に食わせる飯はあるけども【文スト】

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朝、朝だ

俺は窓を開け、深く深呼吸し、

「今日も客来るぞー！！！！」

「ワンワン！！」

大きな声に吃驚する犬に吠えられた

「あ、ヤベ！ごめんな！」

急いで窓を閉め、パジャマからコックコートに着替え、髪を簡単にお団子にまとめる

「良し！ええと、乱歩の兄貴は…ドーナツ食いたいって言ってたよな？」

ドーナツの材料か…あったかな？

あ

「そう言えば、豆腐とホットケーキミックス粉があったな！うん！あれで作ろう！！」

皆知ってるか？豆腐でもドーナツって作れるんだぜ？

「じゃ、そうと決まれば！作るか！」

大きな足音をたて、一階の調理場へ向かう

「あー…こんな事、此処四年間あんま無かったなー！」

じわじわ頬が暖かくなり、口が緩む

「えへへへ！よぅし！頑張って作ってやる！！あの二人を吃驚させてやる！！」

へへー…二人の喜んだ顔が浮かぶぜ…

※来るのは大勢です

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乱歩side

「二人で行く筈だったのに、大勢来ちゃったよ！もう！」

後ろにゾロゾロ社員が続く

「だって、もう一回あのケーキ食べたいですし！」

「はい！乱歩さんだけ抜け駆けはズルいと思います！」

「そうだそうだ」と、それに皆が続く

今いるのは、太宰と社長と国木田以外の社員

「これ、国木田さんにバレたら、不味いですよね？」

敦君が恐る恐る聞いてくる

じゃ来なきゃいいじゃん

「もうバレてるよー」

「そ、そうですよね…」

「だって、殆どの社員が居ないんだもん
阿保でも直ぐに気づくさ」

そう言って直ぐに昨日のAちゃんの店に着いた

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