前略、中原中也という魚釣りました(^ｑ^)

十一匹目 ページ13

本当に覚えてないのかい？と、

首領は目を丸くしていた

「はい」

「勿体ないねえ...
あれはAちゃんの黄金時代だったよ...」

「リンタロウ、チュウヤは異能力の事を聞いているの
決して「魚住の幼少期は可愛かったか」なんて聞いてないわ
キモイのよ」

「...エリスちゃん言葉の暴力って知ってるかい？」

「ならば言葉の警察を呼べばいいのよ」



エリス嬢が一枚上だった


仕方なく首領は魚住の異能の話をする

「彼女の異能力は『怒り狂った海蛇』で、
自由に海の生き物を召喚することができる

勿論戦闘にも使えるね」

「例えば...？」

「...殺したい人間の足場にサメを召喚したり、
大王イカを召喚して捕まえたい人間を直ぐに捕まえることができるね」

「ええ...」

考えてみると確かに戦闘用の異能だ

てか、何でそんな異能あんのに釣りしてんだよ...

「それで何人人を殺したんですか？」

すると首領とエリス嬢の顔が暗くなった

「...一人だ」

「たったの？

殺しの相手は？」

「前の幹部、

...実の父を拷 問室で殺したんだよ」

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魚住side

〜探偵社〜

「へぇ！
魚住さんって異能持ってたんですね！！」

「だから、Aちゃんでいいってば！」

今私は乱歩さんとあつぴっぴとソファーでおしゃべりで盛り上がっていた

「なんの異能ですか？」

「能力名は『魚釣り』！自由に海の生き物を召喚する能力だよ！！」

「僕が考えた名前なんだ！！」

そう、この能力名を考えてくれたのは乱歩さんだ

名前は変わり過ぎだけどなんやかんやで気に入っている


「せっかくだしなんか面白い魚出してよ！！」

「えええ...」

乱歩さんはいきなり顔の前に来てポッキーをかじってた

...乱歩さん、人に頼む態度って知ってる？

「しょうがないですねぇ...」

私は手を合わせ、目を閉じて軽く息を吐いた







「異能力！！『魚釣り』！！」

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