▽SIx ページ8
『とりあえず、自己紹介しない?』
さっきの銀髪の少年が口を開いた。
『そうだね』と、ワタシの隣にいた少女も口を開いた。
銀髪の少年がにっと笑って、『俺の与えられた名前はキリュウ!! これからよろしくな』と言って見せた。
すると、キリュウの隣にいた大人っぽい金髪の少女が『カナ。よろしく』とにこりともせず口を開いた。
それに習うように、カナの隣にいた赤髪の長身の少年が『ルイ』とだけ言った。
今度は赤茶ボブの少女が『あ、えっとソフィア…です、よろしくお願いします』と可愛く微笑んで見せた。
そして、最後。ワタシが『リアナです、よろしくね』
と言った。
皆で顔を見合わせながら、ワタシはなかなかキャラの濃いメンバーだな…と思った。
銀髪猫っ毛男子、赤髪クール男子。謎っぽい金髪美少女、ゆるふわ赤茶ボブ少女…。
そういえばワタシの顔、どんな顔なんだろ。
髪の色を確認しようとして、自分の髪がポニーテールに結われていることに気づいた。
『青髪……』
青髪の国なんてあるのだろうか。ていうか、ワタシは何処の国の人だったっけ…?
全員言語が通じているから、同じ国なのだろうか。
もしかすると、現実世界と容姿が全く違うのかもしれない。
なんて一人で考えていた。
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作者名:緋莉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/030303/
作成日時:2015年10月1日 19時