鏡の世界【名前変換オリジナル】 (ページ5)

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▽tHrEE ページ5

『だ、誰?』

振り向くと、ふわふわした赤茶色の女の子がニコニコして立っていた。

『ごめんね、名前は覚えてないんだ。貴女は?』

『わ、ワタシも……』

そう言うとそのコは、ぱあっと顔を輝かせた。

『本当?! 良かったぁ…。私だけかと思ったー』

『ワタシも…よかった』

二人で笑いあっていると、«ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ♪»と、放送が何処からか聴こえてきた。

«参加者全員が集まったようですので、これから説明会を始めます»

さっきの、アノ声だ。

『説明会……』

女の子がぽつりと呟いた。

『説明会って…何の……』

いいかけた言葉は行き先を失う。

『『え?』』

すぅっと、何処からともなく綺麗に並んだパイプ椅子が100個程出てきた。

«さあ、皆さんお座りください。皆さんが座り終わったら説明会を始めます»

『座ろっか……』

『う、うん』

恐る恐る椅子に座る。

不審がって座ることを躊躇う人もいたが、ぞくぞくと座り出す人をみて、安心してすわっていく。

«皆さん、お座りになったようですね。始めましょう»

ドウゥンと音がしてスクリーンが現れ、パッとピエロの姿が映し出された。

«皆さんこんにちは。このゲームの運営者です。皆さんにはこれからあるゲームに参加していただきます»

«死のゲェムに……»

ピエロがﾆｨと怪しく笑った。