▽niNe ページ11
«さぁっ!! ゲームスタート10分前です!! 皆さん聴こえてますかー?!»
此処にいる全員に、緊張が走ったのが分かった。
«とりあえず、1つ目のミッションのルールをざっと説明しまーす。
えーっと、全部で16チームあるわけなんですがー、
とりあえず1つ目のミッションで、6チーム減らしてもらいますねっ»
6チーム、“減らす”。
減らす=?
『……減らすって…何』
『…死ぬんだよ、きっと』
ワタシの呟きを拾ってルイが、1人言のように返した。
«皆さんは今、16チームともバラバラに散らばっていますが、“敵チーム”を見つけたら、その銃で戦ってください»
銃?
ふと辺りを見渡すと、ワタシの後ろの方に綺麗に銃が並べられていた。
…銃で……タタカウ?
タタカウが、戦うに変換されるのは少し時間がかかった。
『本当に殺し合い…ってこと?』
『やだぁっ!!!! どうして、どうして、私がっ、殺し合いなんてっ!!!!!!!』
カナが少し表情を歪ませ、ソフィアが崩れ落ちる。
ソフィアを支えながらピエロの放送を聞く。
«生き残るために皆さん頑張ってくださいね〜♪
……こんな感じですかねっ。まぁ、じきに慣れますよ…さぁ、あと1分ですよー。用意はいいでっすかー»
今から殺し合いのゲームが始まる雰囲気など全く持って皆無だ。
『とりあえず、皆……戦おう』
皆がワタシを一斉に見た。
『殺し合いなんて…ワタシたち、やったことないけど、さ。殺らないと……殺られちゃう』
我ながら、物騒なことを言っているな、と思ったが、ワタシの言っていることは正論だった。
『リアナ………の、言う通りだと、思、う…』
『ソフィア……』
ワタシの隣で座り込んでいたソフィアが、ゆっくり顔をあげ、死人のような顔で言った。
『わ、私……死にたく、ない…よぉっっ!!!!!!!』
ソフィアは、最初の頃の表情と間逆の、怯えたような…いや、“狂ったような”表情で焦点の合っていない瞳でワタシをみていた。
『ねぇ……殺し合いをしなくても、いいんじゃない?』
『え?』
キリュウが突然放った言葉に、皆が驚いていた。
『…あぁ、なるほどな』
少し考えた後、ルイが理解したように言った。
『どういうこと、説明して』
カナがそう言うと、キリュウが説明を始めた。
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作者名:緋莉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/030303/
作成日時:2015年10月1日 19時