Back circumstances （2） (ページ10)

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your side

二度寝して、目が覚めたら冷たい風が吹いてて、煙草の匂いがした。

窓の方を見ると、ジンさんが窓を開けて煙草を吸っていた。

ずっと見てたからか、ジンさんがこっちを見た。

ジ｢ん、おはよ｣

『おはよう、ございます』

ジ｢ Aも起きたし、行くかな｣

と伸びしながら言った。

『色々ありがとうございます、』

そう言いながら起き上がった。

ジ｢サグワと仲直りすれよ｣

＂サグワ＂

そう聞くだけで、少し何か後ろめたくなる。

『 …はい』

少し間を開けて返事をしたら、
ジンさんは眉を下げて笑いながら私の頭をポンポンした。

ジ｢両想いだから｣

そう言ってドアを閉めた。

サグワと、私が？
両想いって？

そんなこと、あるのかな。

そういえば、とiPhoneを見る。

LINE 午後11:32
こうた : ごめん

とTwitterとYouTubeの通知に紛れてサグワからLINEがきていた。

どうやって返したらいいかな …と悩んで

こうたごめん

A私も昨日叩いちゃってごめん。

と送った。

その後彼から、
咲彩さんのことについての長文がきた。

なるほどね、なんて思って見てiPhoneを閉じる。

結局は、私じゃないか。

ジンさんと付き合ってるなんて嘘ついて、
サグワを傷つけて寂しい思いさせちゃって。

だから慰めてもらったってことでしょ？

んー、だからと言ってサグワが良いことしてる訳では無いんだけどね。

結局は、私がジンさんと付き合ってるなんて嘘つかなかったら良かったんだ。

＂両想いだから＂

さっきジンさんが言った言葉が頭で再生される。

まだ、戻れる？

もう1度、サグワと。

ﾋﾟｺﾝ

LINE 午前11:28
こうた : 今日会って話せる？

サグワからのLINE 。

今度こそは、ちゃんと話し合わないと。

ちゃんとサグワの話聞かないと。

こうた今日会って話せる?

A話せるよ。

そう送るとすぐに既読がついた。

こうたじゃあ、この間のベンチで。

Aわかった

そう送ってiPhoneを閉じた。

ー

あけましておめでとうございます !!

今年もBack circumstancesをお願い致します …

Back circumstances が完結したら、新作も出します!!

ぜひ新作の方もお願いします !!

ー

最近マホトくんsideとかなくてごめんなさい。