Back circumstances （2） (ページ3)

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your side

『え… 』

そう言った後、サグワを見ると

焦った顔で電話を切っていた。

『関係、続いてたんだね』

サグワは俯いたまま、何も言わない。

私はこれ以上話したら、もっと酷いことを言いそうだった。

だから、

『ごめん、』

そう言ってベンチを立って、行こうとした。

そしたら、

サ｢ごめん、俺も浮気してた｣

と言った。

…本能だった。

ついやってしまった、なんて言葉で済まされないのはわかってるよ。

サグワだって人前に出る仕事してるから。

でも、でもね。

_____ﾊﾟｧﾝ !!

これだけで済んで良かったって思ってほしい。

早足でその場から逃げた。

やっぱり、涙が出る。

早足から、どんどんスピードは速くなった。

とにかくその場から逃げたくて、仕方なくて。

どこかに向かっているわけでもないけど走った。

走って見えてきた場所は、いつものコンビニ。

コンビニに近づくにつれて、少しずつスピードを緩めていく。

コンビニに着いたときには、もう座り込んでしまいそうだった。

コンビニの前で息を切らして、深呼吸する。

いつも何気なく入っているコンビニで

いつもは気にしてない店員の声とか、

謎に気にしてしまう。

今日は、忘れよう。

今日くらい、いいよね。

そう思ってお酒コーナーに向かう。

軽く酔えるようなお酒を選び、レジに向かう。

成人しているか、という確認ボタンを押し会計を待つ。

店員が会計をしている途中に私の顔を見て、

店｢ …成人してますか？｣

と聞いた。

えぇ、ばっちり成人してますとも

あと、さっきボタン押しましたけど

というような怒りの感情は心で抑え、

『はい、してますよ』

そう答えると店員は、またまたぁ、笑った。

何度かその言い合いをしたあと、

私の顔の横から手が伸びて、

？｢あ、すんません。こいつ、連れです。｣

そう言って、何本かお酒を増やした。

振り向きたかった。

でも、我慢した。

店員は納得したように会計をした。

ー

ベンチのところの、サグワsideも書きます！