# 56 ページ11
your side
昼過ぎにベンチで待っていた 。
サグワの動画を見ながらのんびりと 。
ここ数週間は、頬に冷えピタを貼っていて
コメント欄でも心配の声が多かった 。
でもそれに対してサグワは転んだとしか言ってなかった 。
Twitterでサグワとエゴサしてみる 。
すると、
サグワの頬何?
サグワのほっぺた、女でしょw
サグワの頬、転んだとか絶対嘘
サグワの頬のやつ、よく小説とかであるやつでしょw
女にやられたけどあえて転んだっていうやつ
などたくさんのツイート、リプ 。
自分でもわかってた 。
どんなに怒っても、それだけはしちゃいけないって 。
サグワは人前に出る仕事なんだから 。
とにかく謝ろう 。
そんなこんなでため息をついていると、走ってるような足音が聞こえてきた 。
そっちの方を向くと、サグワが走ってこっちに向かってきていた 。
思わず立ち上がって、こちらに来たサグワを抱きしめる 。
サグワの息が首元にかかって、少しこそばゆい 。
サグワは私の背中に腕を回して、お互い抱きしめ合うような形になった 。
付き合ってる時は普通だったのに、今では心臓がドキドキいって持たない 。
サ 「 このままで、聞いてくれる?」
『 うん、』
サグワは1回深く息を吐いてから話し始めた 。
サ 「 俺さ、まだAのこと好きだよ 」
その言葉を聞いて涙が溢れた 。
泣くつもりなんてなかったのに 。
サグワは、少し笑ってからまた話した 。
サ 「 何回もキツイこと言っちゃったし、」
サ 「 何回も泣かせちゃってごめん 」
その後、
ゆうこんさんとキスしたように見えたこと 。
ジンさんと付き合ったという嘘のこと 。
全て重なって、混乱してたこと 。
だから私が好きだと言っても信じてもらえなかったこと 。
たくさん話してくれて、たくさん謝ってくれた 。
全てが涙で溢れて、声が出ない 。
だから、首を横に振る 。
傷ついたのは確かだし、サグワのことでたくさん泣いたけど、
そんなにサグワが考えてくれてたなら、もうなんともない 。
122人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シロウサギ(プロフ) - オリジナルフラグ外し忘れているのでは?外された方がいいですよ。 (2017年12月19日 9時) (レス) id: 99bd57b29e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かわぐち こゆき | 作成日時:2017年12月17日 16時