透明になった思い出 Ⅱ (ページ43)

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94話ページ43

後日、パパに映画の降板を申し出たけど直ぐに却下された

パ｢…最近顔色がよくないぞ？ちゃんと寝れているのか？｣

『大丈夫だよ、心配しない_____ｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯ…』ﾌﾗｯ

パ｢琳音！｣

そういえば最近咳が出るんだよな…風邪引いちゃったのかも…あの子達に移さないようにしなきゃ

『ｹﾞﾎｯ!ｹﾞﾎｯ!…ﾊｧ…ｹﾞﾎｯ…ﾊｧ…』ﾍﾞﾁｬ

え…嘘でしょ…なん…で…

何かが込み上げ反射的に吐き出すとそれは真っ赤な血だった

パ｢っ！琳音っ…直ぐに救急車来るからな！？｣

『あり…が…と…ｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯ…苦しっ…わ、たし…死ぬの…？』

パ｢そんな訳ないだろ！！｣ｷﾞｭｯ

『ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…ごめ…なさ、い…』

パ｢______！｣

パパの声が遠のいていきそのまま意識を失った

琳音side end

作間side

YouTube撮影を終え今日の仕事は終わり。このまま帰ろうとした時何やら廊下が騒がしい…確か今隣を使ってるのはSnowManだよな？

メンバーにちょっと抜ける事を伝え様子を見に行くと…

ﾊﾞｷｯ

目｢っ…｣ﾊﾞﾀｯ

？｢おら立てよ！お前のせいで…お前のせいで琳音がっ…｣

見知らぬ人が目黒くんを殴っていた…え、待って今琳音さんって言ったよな？何かあったんだ…！

岩｢落ち着いてください蒼生さん！これ以上殴ったら目黒が…｣

蒼生さんと呼ばれる人は、ハッとした顔で目黒くんを見たあと力を失ったように膝から崩れ落ちた

ラ｢めめ…大丈夫？｣

目｢あぁ…｣

向｢どんな理由があっても暴力はあかんで蒼生さん！｣

蒼(パ)｢そう…だよ、な…お前を殴ったところで琳音は目を覚まさないっ…｣

作｢えっ…｣

思ったより俺の声が大きくみんなが俺の方を向いた

岩｢作間…｣

作｢琳音さんに何かあったんですか…？｣

重い空気の中俺の問いに答えてくれたのは蒼生さん

蒼｢突然血を吐いて倒れて…意識が戻らないんだ｣

作｢っ！そん…な…｣

目｢…お願いします…琳音の傍に居させてください｣

蒼｢何だと…？ふざけた事を言うな！！お前は二度と娘と孫には会わせない！！琳音はアイルランド(向こう)に連れて帰る｣

目｢っ！それだけはやめてください！！そんな事されたら…琳音がいないと俺は｢これ以上あの子を苦しめないでくれ！！｣っ…｣

蒼｢…怜くんが生きてたらこんな事にはならなかった｣

目｢え…｣

れんくん？という名前が出た時、目黒くんの顔が強ばった