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(懐かしいな、康二くんとこの関係になった時)
忘れるわけがない。あんなに衝撃的な時間だったんだから。
歩いていれば廊下に置いてある自販機が見えて、足を止める。
「...たまには、甘いのもいいよね」
ガコン、と古びた怪しい機械音を立てて落ちてきた冷たいパックのそれを握りしめて、足取り軽やかに社会科室へ踏み出す。
「康二くん、遊びにきたよー」
「またー？俺そろそろ忙しいねんけど」
「康二くんはわたしのこと拒否せんのがいけないんよ」
「なんで俺のせいやねん！あれ、その牛乳どしたん？」
「んー？なんとなく買った。牛乳はいいから」
本当はちょっと意図があるんだけど。
さっき買った牛乳を適当に机に置いて康二くんの膝の上に座れば、いつもとは違う返答が。
「Aあっついなぁほんまに」
「子供体温って言いたいん？」
「冬はこれでええんやろうけど、夏はちょっと暑いやんかー」
「はぁ？！じゃあ降りるし」
「えぇー拗ねんといてや！行かんでA！」
じたばたと膝の上で暴れればそれを許すまいとがっちりホールドされる。康二くんはかなりの寂しがりやだから、一度わたしが離れようとするとだいたい先に縋ってくる。
「康二くんがわたしのこと子供扱いするから、お仕置きしたろ」
膝の上から上半身を乗り出して確認すれば、マグカップにはいつも通りコーヒーが入っている。
机の隅にさっき置いた牛乳のパックを開けて、だばだばと注ぎ入れた。ついでに隣の机にペン立てのようにストックしてあったシュガースティックも。
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灯莉(プロフ) - レモンさん» レモンさんはじめまして。最初からの読者様なんですね！ドラキュラ舘様、一本目ということもあってわたしも思い入れがあるストーリーなので嬉しいです。ありがとうございます(o´艸`) (4月20日 0時) (
レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - そして新作も楽しみです。 (4月19日 23時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 灯莉さんはじめまして。最初から読ませて頂きました。どのお話にもいろんな愛の形があるんだなぁと思いました。私は舘様のドラキュラのお話が大好きです。その後夢主ちゃんはどうなったのかも気になります。 (4月19日 23時) (レス) @page38 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年3月25日 21時
