悪魔 × 天使【白】 ページ29
『襲撃警報、襲撃警報。外にいる天使は全員シェルターに退避してください。襲撃警報、襲撃警報...』
「うわ、またー？」
「最近増えてきたな...」
サイレンの音が鳴り響いて、周りのみんながすぐにシェルターへの階段を駆け降りていく。
もう魔窟からの襲撃なんて日常茶飯事。避難こそするけれど、シェルターの中ではみんな仕事から逃れられるいいチャンスだとお喋りに興じて、危機感を持つことなんてまるでない。
────A、逃げて！
未だに記憶の中でぐるぐる回る声を振り払うように頭を左右に振る。
冷静にならなくちゃ。またこの前みたいに防衛軍に見つかってシェルターに戻されてしまっては、せっかくのチャンスが台なしだ。
楽しそうに談笑する天使たちの間をぬって、まずはこの部屋の出入り口へと向かう。
シェルターから出ないと、わたしの「捜索」は始められない。
「.........お嬢ちゃん、どこに行くの？」
「ちょっと、お手洗いに」
「そう...足が使えるっていうのはいいわね」
そんなの、天使に生まれている時点で避けられないことじゃない。
そう思ったけれど言えるはずもなく、静かにシェルターを出た。
......今日は、見つかるだろうか。
(......、不安になっちゃだめだ)
死んでなんかない。
絶対、わたしが見つけだすんだ。
だってわたしたちは、ふたりで一つなんだから。
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灯莉(プロフ) - レモンさん» レモンさんはじめまして。最初からの読者様なんですね！ドラキュラ舘様、一本目ということもあってわたしも思い入れがあるストーリーなので嬉しいです。ありがとうございます(o´艸`) (4月20日 0時) (
レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - そして新作も楽しみです。 (4月19日 23時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 灯莉さんはじめまして。最初から読ませて頂きました。どのお話にもいろんな愛の形があるんだなぁと思いました。私は舘様のドラキュラのお話が大好きです。その後夢主ちゃんはどうなったのかも気になります。 (4月19日 23時) (レス) @page38 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年3月25日 21時
