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翌日、「体調大事だから！早く寝よ！！」と大介に催促されて早めに寝たおかげで、なんとなく早い時間に目が覚めた。
(大介......？)
隣にいたはずのぬくもりが消えていて、もぞもぞと起き上がればドアを開けて大介が入ってきた。
「Aごめんね、今日朝早い日で。だから行ってくるね」
「ん、いってらっしゃい......」
「んふふ、いってきます」
おでこに唇を落とされて、自分でもちょっと気持ち悪いくらいににやつきが止まらない。
(...まだ寝てられるかな、今日は事情聴取あるって言ってたけど遅めだし......)
そのまま落ちるように意識を手放してから、どれくらい経っただろうか。
幸せな朝のまどろみは、一本の電話によって打ち破られた。
「もしもし？先輩？佐久間で」
「Aちゃん、高田さんが......！！」
「っ、すぐ行きます！」
家を飛び出して警視庁に向かえば、いつもの部屋で事の顛末を聞かされた。
高田さんが姿を消した。
手口から考えて、失踪事件の被害者のひとりと考えていいだろう、とのことだった。
「......そんな、高田さんが？」
「うん。昨日の深夜に先輩が連絡貰ってたらしいから、それから今日行方不明が発覚するまでの間が犯行時間ってことになる」
「どうして............」
いよいよ、職場の人までが失踪してしまった。これは私も、ただ事では済まされない事態になってきてしまっている。
そう感じた瞬間、口の中に嫌な味の液体がじわりと広がった。
(...やばい、吐きそう)
「......すみません、」
ソファーから立ち上がった瞬間、先輩の手が私の肩を優しく抱き込んでくれる。
「Aちゃん、今日はもう帰ろ」
「っでも、」
「帰って。いろいろ摩耗してるだろうし、最近ずっと体調悪いでしょ」
「...！」
「大丈夫。今日は一旦帰って、旦那さんとゆっくり過ごしな」
「...ありがとうございます」
先輩から優しく背中を押されて、荷物をまとめて立ち上がる。
「今日はあたしが責任持って監督しますって言っとくから、明日からまたよろしくね」
「はい。ほんとに、ありがとうございます」
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灯莉(プロフ) - レモンさん» レモンさんはじめまして。最初からの読者様なんですね！ドラキュラ舘様、一本目ということもあってわたしも思い入れがあるストーリーなので嬉しいです。ありがとうございます(o´艸`) (4月20日 0時) (
レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - そして新作も楽しみです。 (4月19日 23時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 灯莉さんはじめまして。最初から読ませて頂きました。どのお話にもいろんな愛の形があるんだなぁと思いました。私は舘様のドラキュラのお話が大好きです。その後夢主ちゃんはどうなったのかも気になります。 (4月19日 23時) (レス) @page38 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年3月25日 21時
