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教科書とペンケースとノートをまとめて生物室を出ようとしたら、




「宮舘」


「...?なんですか」




ちょいちょいと手招きする先生。近寄れば「スマホ貸せ」の一言。



「え、嫌ですけど」


「いーから早く」


「なんでそんなことしなきゃ...あ、ちょっ!!せんせ、何し」


「でけー声出すなよ、見つかったら俺が怒られんだろうが」




拒否した瞬間、先生はわたしのブレザーのポケットに手を突っ込んでスマホを取り出す。



抵抗の意思を込めて声を上げれば、顔をしかめながら先生は即座にわたしの手を掴み、


親指を押し付けてあっという間にスマホのロックを解除してしまった。



「返してください!!せんせい!!」


「あーうるせえうるせえ、大したことしてないからおとなしくしろよ」




手を伸ばしてスマホを取り返そうとしてみるも、先生はさらに上に手を伸ばして画面を操作している。ほんと器用だなこの担任は。




「......はい。入れといたから、俺の連絡先」


「え」


「大したことしてねえって言っただろうが。連絡先ぐらい入れたっていいだろ」




画面には確かに、「渡辺翔太」の文字とまだ何も会話がないまっさらなトーク画面。


顔を上げれば、優しく微笑んでる先生。




「彼女なんだからもうちょい自覚持てよ」



(......え、)




少しひんやりした手がさわさわと頭を撫でていった。え、今。




「ほら、次の時間遅れんなよ。はい行った行った」


「はあ...?!」





次の瞬間にはもう、いつものモテモテ先生フェイスに戻っていて、わたしはまた先生に不満の声を上げながら仕方なく生物室を出て行くしかなかったのだった。

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設定タグ:SnowMan , 渡辺翔太 , 宮舘涼太   
作品ジャンル:恋愛
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るな(プロフ) - 対応ありがとうございます^ ^ (3月21日 12時) (レス) id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。修正致しました。 (3月21日 12時) (レス) id: 63f20e3e12 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 34ページ主の名前変更ならないです。 (3月21日 10時) (レス) @page34 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» るなさん、コメントありがとうございます。早くふたりがハッピーエンドを迎えられるようにわたしも願っております...!楽しみにしていただけたら嬉しいです。 (3月16日 6時) (レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 相手の親キモすぎ。早く報われて欲しいです。間違ってでも保護者と一夜過ごしました。とか付き合いましたとかありきたりなのやめてほしい^ ^渡辺先生がんばれ (3月14日 12時) (レス) @page24 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯莉 | 作成日時:2024年2月23日 22時

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