37 ページ37
「...っ、わたしは!!!」
思いっきり声を出して彼女を突き離せば、反動でよろけたところを深澤先生が捕まえた。
それでも再び睨みつけられて怯みそうになった時。
『Aは、自分が目指したい未来にまっすぐ進んでいいんだよ』
そっか、そういうことだったんだ。
お兄ちゃんが言いたかったことが分かった気がした。
その目を睨み返して、はっきりと告げる。
「私が、渡辺先生の"彼女"なんで」
まだ、終わってない。
こんな関係辞めようって、あなたはまだ言ってない。
何を考えて学校を辞めようなんて思ったか知らないけど、本当に終わらせたいなら自分で決着をつけてください。
もうどうでもいいなら、それでもいい。
私のことを、勝手に置いていかないで。
先生の気持ちを、教えてください。
「おま、っ」
「まだ終わってないですよね。3か月」
条件はクリアしているはず。祈るような気持ちで先生を見つめる。
「......それは今関係ないだろ、」
口ごもる先生に、先坂さんのお母さんが先生に詰め寄る。
「ねえ翔太、嘘だよね?この女とは別れたもんね」
「......俺は」
「おい、なべ」
口ごもる先生に、深澤先生が口を挟んだ時。
「警察ですー、どうしましたか?」
よく通る声に振り向けば、そこにいたのは目がくりくりした、なんだか可愛い顔の警察官のお兄さんだった。
485人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るな(プロフ) - 対応ありがとうございます^ ^ (3月21日 12時) (レス) id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。修正致しました。 (3月21日 12時) (レス) id: 63f20e3e12 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 34ページ主の名前変更ならないです。 (3月21日 10時) (レス) @page34 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» るなさん、コメントありがとうございます。早くふたりがハッピーエンドを迎えられるようにわたしも願っております...!楽しみにしていただけたら嬉しいです。 (3月16日 6時) (レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 相手の親キモすぎ。早く報われて欲しいです。間違ってでも保護者と一夜過ごしました。とか付き合いましたとかありきたりなのやめてほしい^ ^渡辺先生がんばれ (3月14日 12時) (レス) @page24 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:灯莉 | 作成日時:2024年2月23日 22時