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あの日唐突な別れを告げられてから、先生は全く学校に姿を現さなくなった。



あまりに気になってメッセージを送るか迷っては、相手いるんだもんね、やめよやめよと傷つくだけ。





そうしてもどかしくて辛い日々が過ぎていって......





タイムリミットの3か月まではあと、数日だった。











チャイムが鳴って、今日も副担任の先生が...と思ったら、入ってきたのは校長先生で。



がやがやと騒がしくなり始める教室の中、校長先生は「えー、みなさんにお話があります」と改まった様子で話しはじめる。





「渡辺先生がしばらく学校に来られなかった理由ですが、


保護者からの付きまとい行為があったためです」



頭の中が真っ白になる。



ストーカー、ってこと?


そんなの、聞いたこともなかった。


そしてただでさえ動かない頭に、校長先生の発言は追い打ちをかける。



「......そして、先坂さんですが」



校長先生の目線の先を辿れば、クラスメイトの先坂さんの席。空席になっていて、机の横に掛かっていた荷物も全部なくなっている。




......まさか。




「本日付けで、転校になります」




教室が一斉に騒がしくなる。


付きまとい行為をしていた「保護者」の存在と、先坂さんの転校。


一気に全然知らなかったことが降ってきて頭がさらきパニックになる。


どういうこと?先坂さんのお母さんにストーカーされてたから来なくなったってこと?


そんなわけない、そう思いたかったけどこの状況では否定する方が無理な話だった。



『先生、なんでですか』


『もう学校来るんですよね』


『教えてください。全部』



いてもたってもいられなくなって、立て続けにメッセージを送る。



すると、誰かが声をあげた。



「えでもさー、職員室のしょっぴーの席もう荷物とか全然ないけど、辞めるんじゃねえの?」


「あ、それな?」


「しょっぴー辞めるのー?!えーやだ!」



辞める?先生が?



でもみんなの話を聞いている限り、どれも事実のようだった。



確かに、私がノートを取りに教室に戻ってきたあの時。先生の様子はおかしかった。



......もう辞めるつもりで来ていたから、最後だからあんなことしたの?





あの日のキャバクラでのことも、全部がパズルのように当て嵌まっていく。



本当に、辞めてしまうのかもしれない。







校長先生の「静かに!」と叫ぶ声が、遠く聞こえた。

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設定タグ:SnowMan , 渡辺翔太 , 宮舘涼太   
作品ジャンル:恋愛
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るな(プロフ) - 対応ありがとうございます^ ^ (3月21日 12時) (レス) id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。修正致しました。 (3月21日 12時) (レス) id: 63f20e3e12 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 34ページ主の名前変更ならないです。 (3月21日 10時) (レス) @page34 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» るなさん、コメントありがとうございます。早くふたりがハッピーエンドを迎えられるようにわたしも願っております...!楽しみにしていただけたら嬉しいです。 (3月16日 6時) (レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 相手の親キモすぎ。早く報われて欲しいです。間違ってでも保護者と一夜過ごしました。とか付き合いましたとかありきたりなのやめてほしい^ ^渡辺先生がんばれ (3月14日 12時) (レス) @page24 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯莉 | 作成日時:2024年2月23日 22時

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