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そして翌日の放課後、わたしは学校と家の間に位置しているキャバクラに来ていた。
「宮舘Aさん、高校生？」
「はい。3年です」
「親御さんとかの許可は取ってる？」
「大丈夫です。」
嘘だけど。心の中でお兄ちゃんに謝りながら目の前の面接官の人に全力のスマイルを向ける。
「まあ確かに高校生でも採用可能って書いたしな...。
よし、じゃあ来週あたりから入れそう？」
「！はい、大丈夫です」
「それじゃあ、仕事内容とか紹介するからついてきて」
わたしが選んだのは、キャバクラの中にあるバーカウンターでの仕事。
お酒を作って提供するだけの仕事で、たいていの人はキャバクラメインでご来店するからあまり忙しくないらしい。
なんなら働いているキャバ嬢のお姉さんたちが休憩がてら来ることもあるとかで。
「危険なことはないから大丈夫。質問とかはない？」
「大丈夫です」
「じゃ、これ制服ね。来週からよろしくお願いします」
「はい、お願いします！」
「あとこれも。暗記とかは全然しなくてもいいから、カクテル作るときに使って」
「......レシピ本だ」
「そう。基本のやつからちょっとおしゃれなのまでたくさんあるから。」
「ありがとうございます、読み込んできますね！」
「はは、元気でいいね。それじゃあまた、来週」
袋に入った制服とカクテルのレシピ本を受け取りながら、内心本当に通るなんて...とびっくりしている自分もいた。
もちろん顔には出さないけど。返事と笑顔だけはいいよねとよく褒められるのだ。
家に帰って制服をクローゼットにしまい込んでから、ベッドに寝転んでレシピ本を開く。
「へー...いっぱいあるんだなぁ」
パラパラとめくっていくと、ありとあらゆる色とりどりのカクテルが顔を出す。
本当に「基本の"き"」のような、見てるだけでも簡単にできそう！と思えるものから細かい調整が要りそうなものまで様々だった。
「......ん？」
ふと、本の後ろのほうに登場したカクテルに目が止まり、ページをめくり直す。
「綺麗な青色...」
浅いグラスに注がれた、突き抜けるような青色のカクテル。
名前はその色の通り【ブルームーン】というカクテルのようだった。
大人になったらいつか、飲んでみたいな。
そう思いながら、このカクテルをスマホに収めた。
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るな(プロフ) - 対応ありがとうございます^ ^ (3月21日 12時) (
レス) id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。修正致しました。 (3月21日 12時) (レス) id: 63f20e3e12 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 34ページ主の名前変更ならないです。 (3月21日 10時) (レス) @page34 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» るなさん、コメントありがとうございます。早くふたりがハッピーエンドを迎えられるようにわたしも願っております...！楽しみにしていただけたら嬉しいです。 (3月16日 6時) (レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 相手の親キモすぎ。早く報われて欲しいです。間違ってでも保護者と一夜過ごしました。とか付き合いましたとかありきたりなのやめてほしい^ ^渡辺先生がんばれ (3月14日 12時) (レス) @page24 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年2月23日 22時
