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「ただいまー.......」
「おかえり」
玄関の鍵を閉めた瞬間、普段なら聞こえない声が聞こえてきて耳を疑った。
お兄ちゃんは普段わたしより遅くまでバイトを入れているから、わたしより先に帰っていることはほとんどない。
「あ、あれ、お兄ちゃん...？どうした、の」
しかもお兄ちゃんは、ソファーや床の上ではなく、食事用のテーブルの椅子に姿勢を正して座っていた。
ただならぬ雰囲気に思わずリビングの入口で足を止めれば、「座って」と告げられる。
怒ってる...の、かな。
少し前までの泣きそうな気持ちとはうって変わって、背筋が少し冷えた。
椅子を引いてくれたお兄ちゃんに従ってそのまま座れば、
「ちょっと、真面目な話なんだけど。
「俺、今日からしばらく早めに帰るから」
「え..........？なんで」
そんなことされたら、毎日この時間に帰ってきているのがバレてしまう。
そもそも、今既にこの時間であることが知られた時点でかなりまずい。
前のバイト先より全然遅い帰宅なのに。
「なんでってなに？俺が居たら困ることでもあるの？」
「..........怒って、る？」
「そうだね」
恐る恐る聞いたら、即答。
お兄ちゃんは普段からものすごく優しくて怒ってるところなんか一度も見たことがない。
私がお兄ちゃんお気に入りのマグカップを割ってしまったときも、忘れ物を届けてもらったときもいつも優しかったのに。
「ねえA」
「..........」
「バイト先、どこなの？」
「......変わってないよ」
「嘘だよね」
なんでそんなこと言うの、とは言えなかった。
お兄ちゃんが私のことを心配してくれているのはよく分かるし、私がそれだけのことをしているのも事実だったから。
「分割して入れてるつもりかもしれないけど、入ってる金額もやけに多いしね」
「..........」
「A、俺は勝手にAのバイト先に行ってほら見ろやっぱり、なんてことはしたくない。
教えて、くれないかな」
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るな(プロフ) - 対応ありがとうございます^ ^ (3月21日 12時) (
レス) id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。修正致しました。 (3月21日 12時) (レス) id: 63f20e3e12 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 34ページ主の名前変更ならないです。 (3月21日 10時) (レス) @page34 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» るなさん、コメントありがとうございます。早くふたりがハッピーエンドを迎えられるようにわたしも願っております...！楽しみにしていただけたら嬉しいです。 (3月16日 6時) (レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 相手の親キモすぎ。早く報われて欲しいです。間違ってでも保護者と一夜過ごしました。とか付き合いましたとかありきたりなのやめてほしい^ ^渡辺先生がんばれ (3月14日 12時) (レス) @page24 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年2月23日 22時
