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そしてそのまま手を引かれて着いたのは、駅ビルの中にある明らかに若い女性向けのお洒落なアパレル。



「はい、とうちゃーく」


「せんせ、」



買うつもりですか、と言いかけた口をむぎゅりと潰される。いたい。



「ここ、外だから。先生はナシね」


「......お兄ちゃん?」


「お前なあ、立場分かってんの?笑」



口が解放されて、先生は「そこ、座っといて」とすぐ傍の1人掛けソファーを指す。


そして「お兄ちゃん」という返答に楽しそうに笑いながら、わたしに着せていた上着のポケットから缶コーヒーを取り出した。



「これ、あっためてて。絶対冷ますなよ?」


「ええ......」



言うが早いか先生はそのままお店の中に入っていって、店員さんと話しはじめた。


ここからだと声は聞こえないから何を言っているのかは分からないけど。



たぶん、私に気を遣ってくれてるんだろうな。



「絶対冷ますなよ?」なんて言っておいて、濡れてるからお店に入りたくない私の気持ちなんてバレてるに違いない。



(全然年上、なんだよなあ............)




大人の余裕、ってカンジ。



手の中に握った缶コーヒーを手持ちぶさたにくるくる回していれば、「ちゃんとあっためてんのな笑」と一言。



「...おかえりなさい」


「はい、これ。風邪引く前に着替えてきな」


「もらえません、そんなの」


「いーんだよ、大した値段したわけでもないし。


店員さんに聞いたのそのまま買ってきたから別にダサくもないし」


「そういうことじゃなくて、」


「いいから黙って貰っとけ、こういうのは男を立てるのが可愛い彼女ってもんなの」


「......」



そんなこと言われたら従うしかないじゃないか。




差し出されたショップの紙袋を渋々受け取って立ち上がれば、入れ違いで先生が座る。




「待ってるから。行ってきな」


「...待ってもらわないと困ります」



こんなときにもかわいくない返事しかできない私。お礼くらい言えたらいいのに。











「......ほんとに店員さんのチョイス?」




鏡の前に立って、本当に大丈夫か不安になってきた。


なんて伝えたのかは分からないけれど、これ先生の趣味じゃないんですか...?


ロング丈かと思いきや、がっつりスリットの入った黒のスカートと薄い青色のオフショルダーのトップス。

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設定タグ:SnowMan , 渡辺翔太 , 宮舘涼太   
作品ジャンル:恋愛
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るな(プロフ) - 対応ありがとうございます^ ^ (3月21日 12時) (レス) id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。修正致しました。 (3月21日 12時) (レス) id: 63f20e3e12 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 34ページ主の名前変更ならないです。 (3月21日 10時) (レス) @page34 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
灯莉(プロフ) - るなさん» るなさん、コメントありがとうございます。早くふたりがハッピーエンドを迎えられるようにわたしも願っております...!楽しみにしていただけたら嬉しいです。 (3月16日 6時) (レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 相手の親キモすぎ。早く報われて欲しいです。間違ってでも保護者と一夜過ごしました。とか付き合いましたとかありきたりなのやめてほしい^ ^渡辺先生がんばれ (3月14日 12時) (レス) @page24 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯莉 | 作成日時:2024年2月23日 22時

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