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うちの国は戦争に負けて王家は解体、お父さんは戦争犯罪人として新体制となった警察に逮捕され、お母さんはその前に殺された。
当然報道はフェイクが入り乱れ、結局なにが本当だったのかは分かっていない。
ただ、相手の連合国軍もこちらの同盟国軍もかなりの損失を被りながら戦いを続け、実質勝ちも負けもないような最悪の戦争だったことには違いなかった。
そしてわたしがなぜ助かっているかというと............
戦争中のある夜に、城に爆撃があった。
「姫様！！こちらです！！！」
もちろん地下には広大な避難設備があるし、王家の人間にしか伝わっていない通路の地図も資源もたくさんあった。
侍女の誘導についていって、その地下室に避難をしようとしたとき。
「A！！」
「お父さん...？！早く、中入ろ！」
地下室に入る前に、お父さんがわたしを引き止めた。
「A、ここから１番近い港の西の端に、じいやが手配してくれた船がある」
「お、お父さん？」
「侍女とふたりで、走っていけば目立って襲撃されることもないはずだ。
地下室に篭るのはおそらく得策ではない。頼む、Aだけでも助かってほしい」
「そ、そんな、でも地下には通路だって」
「地下室の安全性はないと思った方がいい、私たちは残るからAは逃げてくれ...！」
「そんなことできるわけ、」
「会うんだろう、翔太に」
「......！」
「騎士団は最前線で戦うためのチームではない。彼のことだから、きっとAに会いに来てくれるはずだ」
「お父さん.........」
「A、行ってきなさい」
「............うん」
そうしてわたしは侍女と港から船に乗って、遠く離れた異国へと逃がされた。
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灯莉(プロフ) - 雪姫さん» 雪姫さん、ありがとうございます！作品にコメントをいただくのは初めてなのでとても嬉しいです。おおかみこどもの雨と雪、いいお話ですよね。そう言っていただけて光栄です...！全メンバー書く予定なのでぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。 (3月7日 22時) (
レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - めっちゃ良かったです。舘様のドラキュラ、阿部ちゃんの狼男、ひーくんの蛇神どれも良い話しでした。けど、狼男では、アニメのおおかみこどもの雨と雪、あれを、亮平君と重ね合わせ合わせて読んでしまうくらい感動しまって。もっと続きが知りたいです。待ってます。 (3月7日 18時) (レス) id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年2月17日 16時
