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「はい起きろ起きろー朝だぞー」
「......んん...」
じいやじゃない声がする......？
なんとか覚醒し始めた意識を保ちながらまぶたを押し上げれば、目の前にいた翔太と目線が合う。
翔太......今日もかっこいいな......
ん......？
「なっ？！なんで翔太が？！」
「お前の世話で毎日お忙し〜いじいや様は今日はお父さんと仕事の話で別邸にいる。てなわけで俺が代理。
じゃ、今から３分アラームかけるから即着替えて出てこいよ」
「へ？」
「はい、いーち、にーい...」
「わかったから！早く出てって！」
「はいはい」
朝から心臓に悪い目覚めすぎる。
強引な起こし方に不満を抱きつつ、それでも嬉しいのはやっぱり翔太が好きだから。
いつもよりかなりすっきりした気持ちで着替えて部屋を出れば、扉のすぐ横で翔太が待ってくれていた。
翔太はわたしの姿を確認するとすぐさま歩き出す。
「飯食うぞ」
「あ、うん」
お父さんがいないのに朝ごはんを食べることはあんまりない。いつも一緒にテーブルにつくのが基本だから。
ということはよっぽど大事なお仕事なんだろうかと不思議に思いながら、翔太の隣を歩いていく。
「おはようございます、姫様」
「おはよう！」
すれ違うのは侍女ばかりで、騎士たちはほとんどいない。
お父さんとじいやの「仕事の話」とやらに付き添っているのだとしたら、騎士団を動かすほどのかなり大規模なお仕事だということになる。
そうこう考えているうちに大広間について、扉を開ければいつも通りの美味しそうな朝ごはんが並んでいる。
「ねえ、お父さんとじいやはどうしたの？騎士団も出動してるよね」
「仕事だっつってんだろ。いいから早く食え」
「......はーい」
椅子を引かれれば仕方なく座らざるを得ず、とりあえずサラダに手をつける。
控えていた侍女が料理をワゴンから移しながら、ひとつひとつ説明をしてくれた。
向かい側に座って仕事の確認をしている翔太を見つめながらもしゃりとレタスを噛み締めれば、扉の外から声がした。
「失礼します！渡辺翔太様に伝言です」
「...あー、いい、俺が行くから！」
翔太が立ち上がって、大広間の扉へと向かう。......チャンスだ。
今なら侍女とわたししかいない。もしかしたらお父さんとじいやのお仕事のことを知ってるかも！
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灯莉(プロフ) - 雪姫さん» 雪姫さん、ありがとうございます！作品にコメントをいただくのは初めてなのでとても嬉しいです。おおかみこどもの雨と雪、いいお話ですよね。そう言っていただけて光栄です...！全メンバー書く予定なのでぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。 (3月7日 22時) (
レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - めっちゃ良かったです。舘様のドラキュラ、阿部ちゃんの狼男、ひーくんの蛇神どれも良い話しでした。けど、狼男では、アニメのおおかみこどもの雨と雪、あれを、亮平君と重ね合わせ合わせて読んでしまうくらい感動しまって。もっと続きが知りたいです。待ってます。 (3月7日 18時) (レス) id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年2月17日 16時
