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「なんでは俺の台詞だ」
そこには父と村長が立っていて、ちょうど村長の家からふたりで出てきたところのようだった。
あたりを見回せば村の家々が広がっていて、照の「あんまそっち行くと下山しちゃうから」という言葉が甦る。
どうやら、転んだ拍子に山を下って集落まで落ちてきてしまったらしい。
「なんで生きてる。どうして、『あれ』に喰われてない、」
「...ぁ、それ、は、」
『あれ』という表現をしているのはきっと照のことだ、と感じる。
必死に説明しようと口を動かすけれど、どれも震えてうまく言葉にならない。
「答えろ！！！」
「...っ」
あ、また痛いのがくる─────────
「触んな」
振り上げられた手は、それよりもたくましい腕につかまえられた。
照は突き飛ばさんばかりの勢いで父の手を離し、私を庇うように目の前に立った。
「......ひかる」
「触んなよ、俺のだから」
「...また封印し直してやろうか？」
「は？どの分際で言ってんの、お前は」
父が発した「封印」という聞き慣れない言葉に照は語気を強める。封印って、なに......？
「俺はもうとっくに人間じゃねえんだからさ。
あんま調子乗ると怪我すんのお前だぞ」
「.........！！貴様」
「もう」人間じゃない、ってなに？どういうこと？
私には分からないところで話が進んでいるようで、全くついていけない。
見たことないくらい荒れている様子に怖くなって照の服の端を握れば、「...ごめん、帰ろ」と手を引かれた。
「二度とその面見せんな」
吐き捨てる照に引っ張られて、そのまま山へと帰るしかなかった。
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灯莉(プロフ) - 雪姫さん» 雪姫さん、ありがとうございます！作品にコメントをいただくのは初めてなのでとても嬉しいです。おおかみこどもの雨と雪、いいお話ですよね。そう言っていただけて光栄です...！全メンバー書く予定なのでぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。 (3月7日 22時) (
レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - めっちゃ良かったです。舘様のドラキュラ、阿部ちゃんの狼男、ひーくんの蛇神どれも良い話しでした。けど、狼男では、アニメのおおかみこどもの雨と雪、あれを、亮平君と重ね合わせ合わせて読んでしまうくらい感動しまって。もっと続きが知りたいです。待ってます。 (3月7日 18時) (レス) id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年2月17日 16時
