11 ページ11
・
きんとき様の部屋から帰っていると後ろから呼ぶ声が聞こえる
ar｢Aさん〜！｣
『アリシアさん』
駆け寄ってくるアリシアさんが放った第一声はやっぱりきんとき様の事だった
ar｢きんとき様、大丈夫でしたか〜…？｣
『はい』
書類の事を話すとアリシアさんは納得したように頷いた
ar｢字が読めるメイドなんて珍しいですもんね〜…Aさんに何も無くて良かったです〜！｣
私の事をとても気にかけてくれているアリシアさんは私にとって天使のように見える
『わざわざありがとうございます』
ar｢大丈夫ですよ〜、今日の夜にまた夜食の提供があるのでその時間まで自由です！｣
また後で〜、と去っていくアリシアさんを見届けて自分の部屋に戻る
部屋に戻って布団に顔を埋める
幹部様と話が出来て私が書類をするなんて、話についていけない
起きた出来事を脳内で整理していると頭がパンクしてしまいそうになる
『...あぁ』
声にもならない音をあげて、目を瞑る
自然に落ちてくる瞼に私は抗えなかった
￣
コンコンコン
心地よく耳に入ってくるノック音
メイド服で寝てしまったのに気づき、手で服を適当にのばしてから扉を開ける
『はい』
扉を開けるとワゴンを持ってたっているアリシアさんがいた
ar「もうそろそろ夕食をお持ち致しましょうか〜」
『了解です』
ワゴンを受け取り、本日何度目かの部屋に入る
ar「失礼します〜、夕食をお持ち致しました〜！」
中から飛んでくる返事を聞いて扉を開ける
br「あっAちゃん！ありがとね〜」
『...いえいえ』
少し絡んでくるぶるーく様を受け流しご飯を机に並べる
全て並べ終わり、アリシアさんと部屋から出ようとした時だった
br「あっ、待って」
ぶるーく様の声が耳に届き、扉を開けようとしていた手を止め振り向く
br「Aちゃん、一緒にご飯食べない〜？」
『...一緒に夕食はご法度では？』
br「僕がしたいから言ってるのー！」
ぶるーく様の謎すぎる提案から何とか逃れようと色々な口実を作る
『ですが夕食は食堂で頂いてるので...』
br「別に食堂のご飯じゃなくてもいいでしょ〜」
『ですが少し不平等になってしまいます』
br「じゃあ食堂のご飯持ってきてよ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 473人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆり(プロフ) - Shinoaさん» 喜んでいただけで嬉しいです〜！！頑張ります🥲💕 (2023年1月17日 22時) (
レス) id: 6888762fcd (このIDを非表示/違反報告)
Shinoa(プロフ) - すっごい好みすぎますこの作品…！✨主様のペースで応援しております！！ (2023年1月17日 22時) (レス) @page26 id: a1818f6e9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - りゅうなさん» ｴｰｯそう言っていた頂きとても嬉しいです〜！！頑張って更新していきます🙌 (2022年12月10日 22時) (レス) id: 6888762fcd (このIDを非表示/違反報告)
りゅうな - めっっっちゃくちゃどストライクすぎる作品です！！ほんとにこんな神作を生み出していただきありがとうございます😭更新主様のペースで応援してます！！(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年12月10日 19時) (レス) @page10 id: f100bc9df8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆり | 作成日時：2022年11月23日 23時
