【ヒプノシスマイク】1.社畜の私にはあんたらに構ってる暇はない

17曲目 ページ20

もうすぐで殿堂入り…！？
見て下さってありがとうございます……



Aside



行きたくない…。こんなに横浜に行くのが嫌だと思ったのは人生で初めてだ。

重たすぎる足取りで菓子折を買っていき、この前の事務所に着く。


あぁ、独歩さんには早く帰ってくるって言ったけどこのまま5時間くらい立ち尽くしててもいい…。

だが覚悟を決めろ山田A！！
私の愛しの弟達に幻滅されていいのか！？


いや良くない！！！！


ピーンポーン



よくやった私。あぁ…命はここで尽きるのか…。
とこれから起こる最悪の事態を想像しながら待つと、中から出てきたのは、


理鶯｢この間振りだな、A｣


理鶯さんだった。




理鶯｢茶だ。飲むだろう？｣

『い、いただきます』

なんか流れで中に入れてもらってしかも勝手にお茶まで頂いてるけどいいのか…？


『あの、碧棺は…』

理鶯｢左馬刻はついさっき用事で出掛けたところだ。
すぐ帰ってくるはずだ。｣

『なるほど…』


つまり理鶯さんも碧棺のことを待っていると。

…というか、理鶯さんやけにそわそわしてない？

『そんなに碧棺が帰ってくるのが待ち遠しいんですか？』

理鶯｢何故だ？｣


アッ、気づいてないわこの人。

『なんかさっきから嬉しそうっていうか、わくわくしてる？感じがするので…』

理鶯｢…そうなのか？｣

『えー…そうなのか？って言われても！』


きょとんとした顔で見てくる理鶯さん。
くっ、イケメンがきょとん顔したらめっちゃ可愛いのな…！


『そういえば銃兎さんは今日いないんですか？』


そう普通に聞いただけなのにさっきとは変わって急にこわい顔になる。
ん…銃兎さんと喧嘩でもしてるの…？


『どうしたんです？』

向かい側に座る理鶯さんの顔を覗くと、なんだか苦しそうな顔をしている。


理鶯｢…心臓が痛い。｣

『えっ！？心臓！？』


それはもしや一大事なのでは！？

『きゅっ、救急車、』

理鶯｢いや、大丈夫だ。これが初めてではないからな｣


携帯を握る私の手を掴みそう言ってくる理鶯さん。

『初めてじゃないって…病気じゃないんですか？』

理鶯｢分からない…この頃、胸が少し痛む。｣


んー…どうしたものか。原因が分かればいいんだけど…

『なにか思い当たることありません？』

思い当たること…と暫く考えて口を開く理鶯さん。


理鶯｢そうだな…Aが絡んでいる時胸が苦しい気がする。｣


『えっ？私ですか！？』


まさかの私が原因…！？ちょっとショックなんだけど…

18曲目→←16曲目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す