【ヒプノシスマイク】1.社畜の私にはあんたらに構ってる暇はない

25曲目 ページ36

Aside


『｢あ。｣』

営業帰りに渋谷へ少し寄ろうと思い公園の前を通り過ぎようとすると見知った顔に出会う。


幻太郎｢これはこれは、奇遇ですね｣

『お久しぶりですね幻太郎さん』

日が落ちてきて涼しくなったと言っても少し暖かくなってきたこの季節。そんな服で暑くないのかな…とまじまじ見ていると視線に気付いたのか、何故か身体を手で覆い隠すようなポーズをとる。

え、幻太郎さん気持ちわ…ん゛ん…様子がおかしいけど…。

幻太郎｢小生の身体をそんな見つめて…何を想像してるっていうんですか…！？｣

『え、ちょ』

幻太郎｢小生のことを好き勝手するつもりですか…！同人誌みたいに…同人誌みたいに…！！！｣

『公園のど真ん中でなんて台詞叫んでるんですか！？馬鹿なの！？』


ほら周りの目を見ろ！冷たい視線が主に私に降り注いでいる！やめろ！！

幻太郎さんの手を引いて人気のない場所まで移動する。


『貴方は私を犯罪者にする気ですか！？』

幻太郎｢ふふ、すみません。面白かったのでつい｣


全然反省してない！！クスクスと笑う幻太郎さんに肩を落とす。

全く…私が通報されていたらどうするつもりだったんだろうか…。


すると、どこからともなくグゥ…とお腹の音が鳴る。

『…お腹空いたんですか？』

幻太郎｢昼前から公園に座りっぱなしだったのでね…｣

お腹を擦りながら言う幻太郎さんに、じゃあそろそろ帰りましょうか。と言うと袖をクイッと掴まれ、ただでさえ美人な顔をしているのにその顔を近付けてくる。


幻太郎｢…ご馳走して下さい♡｣






『ただいまー』

幻太郎｢只今帰りました｣

まさか本当についてくるとは。流石にビックリした…。


いつも出迎えてくれる二郎と三郎も幻太郎さんを見た瞬間固まる。

二郎｢ただいま姉ちゃ…ん…｣

三郎｢な、何故夢野幻太郎まで…｣


まで……？待てよ、嫌な予感がする。

兄ちゃーん！いち兄ー！夢野幻太郎が来たんだけど！！

とバタバタと忙しなくリビングへ向かう2人を追って中へ入る。



乱数｢いっちろー！このマンガ面白くないから捨てていい？？｣

帝統｢今日はご馳走だー！！｣



……なんかいたな。
目の前の光景に思わず一旦ドアを閉める。


幻太郎｢今日は偶然が重なりますね｣

『まじか…』

もう一度ドアを開けるとさっきと全く変わらない光景が目に映る。


乱数｢あっ、Aおっかえりー！って、幻太郎も来たんだ〜！｣

帝統｢おぉ、BusterBrosとFlingPosseが揃ったなー！｣


これは……賑やかになりそうだな

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