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7話 ページ8

「な、なんだこれ……。」



俺は硬直していた。一見よく分からない
形をしたものではあったが、これは………。



「どうしたー?白布ー?」



「ハッ……⁉ い、いやなんもない!」



「っていうかなんか落ちてなかったか?」



「あ、あー!ただのハンカチだったよ!」



「そうかー?」



川西はキョトンとしながら俺の前を歩いた。

俺は片手に持っている布をもう一度広げる。



黒い、そして若干光に照らされ反射している。
布の端にはよく分からん形のレース……
角に垂れている長い……


「……紐パン………。」



今自分はどんな顔をしているだろうか。
俺は……片手のソレをとりあえずポケットに
しまった。



「……まさかな。」



















俺はモヤモヤを抑えきれんまま、
風呂に浸かっていた。さっきの紐…ん"んっ…
布の件についてだ。


この合宿所にいるのは俺たちバレー部と
あとチアリーディング部だけだったか?
だったらあてがあるかも知れんが……。
それでも普通に返しに行くのは難しい……。



“「おーい!これチア部の紐パンだろ!」 ”

「え?キャー!クソ白布‼ 」
「なに人様のパンツに触ってんだ!」
「この変態!」



〜 以上オレの妄想〜



「くっそぉぉぉ〜〜……。」


「えぇ?どうしたよ白布…。」



オレは頭を抱え、うめき声をあげた…。
わかってるんだ。こんなこと悩んでも、
行動しなければ解決しない。

よし、ここは風呂でリラックスして、
上がったら先輩たちに相談して、一緒に
チア部に返しに行こう。

まずはそっからだ、、、



「………ほんと今日どうしたんだよ白布。」

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作者名:艶女鬼花陽 | 作成日時:2018年5月28日 21時

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