3話 ページ4
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そして、翌朝。俺は朝練を終え、自分の教室へと
向かった。その後に下都賀が入ってきた。
「うわ、来たよ地味女。」
「相変わらず髪ボッサァ〜。」
「そんな真面目だったらもう少しキチッと
着ろってんだよ………。」
「………。」
俺は横目でヒソヒソと話す女子を睨んだ。
「白布くん。」
「ん?おぉぁっ‼ ……おはよう下都賀。」
「おはよう…ってさっきも言ったけど………。
はい、これ渡すの忘れてた。」
「…これ……合宿の。」
渡されたのは今週末にあるGW合宿の
内容プリントだった。
「そういえば今回は大学生とやるらしいね。」
「うん。下都賀は知らなかったっけ。去年も
大学生と練習試合してたんだ。」
「へぇ!お決まりなんだね。というか
白布くんたち寮生も合宿所に泊まるんだね。」
「そうだよ。 」
「わたし、初めてだから皆さんの役に立てるか
心配だな…。3日間だよね。」
下都賀は少し口元を緩めた。
驚いた。下都賀もこんなに話すんだな…。
「下都賀なら大丈夫だよ。」
他愛のない会話の中、HRのチャイムが鳴った。
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作者名:艶女鬼花陽 | 作成日時:2018年5月28日 21時