19話 ページ21
練習が始まった。
下都賀はいつものように仕事をこなしていた。
もちろん、俺はというと……
「ねーねー、けんじろー!彼女できたって
ほんとー⁉ ねーねー!」
「白布さん!おつきあいおめでとうございます!」
「白布、おめでとう。」
「白布のやつ、合宿所にいる謎の美女と
知り合いらしいぜ?」
「おい、こんどメアドとか聞いてみようよ!」
「でも付き合ってんだろ?」
なんてことだ…。休憩となるとこの話ばっかだ。
しかも、牛島さんまで……。
「………白布。」
「なんですか、瀬見さん。」
「ごめん、俺が変なこと言ったばかりに。」
「は、はぁぁ、いいですよ。別に…。
大したことじゃないですしこんなの。」
「そうか……。」
「あ、まず瀬見さんの顔面にサーブしてもいいですかね。謝罪してもらうよりそっちの方がマシですね。」
「って、おぉい⁉」
「あ、それか後頭部の方が良かったですか?」
「ちょっちょっと白布さん⁉ 」
なんて、冗談を瀬見さんにいい続けたら
「クォルァア‼ 英太!賢二郎!
練習はじまってんぞ!見合いなら外でやれェ‼ 」
……なんて監督に言われた。
合宿最終日…最悪の1日だった。
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作者名:艶女鬼花陽 | 作成日時:2018年5月28日 21時