12話 ページ13
「…………。」
2日目の練習が始まった。
下都賀はというとやっぱ怒ってる。
「………ハァ」
「白布!アブねーー!」
「へ?」
ボールが飛んできたと知らず、
オレはその場で……意識を失った。
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「……っ。あ…れ?」
気がつくとオレはベッドで寝ていた。
起き上がって首を動かしてみる。苦々しく
漂う薬品の匂い…。
「救護室か……?」
どうやらオレはここまで運ばれて休んでたらしい。
「おきた?」
「え?下都賀…。」
救護室の入り口から、桶に入った氷水を持って
下都賀が入ってきた。
「え、なんで。マネージャーは。」
「天童さんと瀬見さんに頼まれたの。
マネージャー業はみんなで協力してできるから
私は白布くんの面倒を見るようにって。」
「そ、そうなんだ。」
「頭グラグラしない?まだ完璧に回復したって
訳じゃないから寝てなよ。」
下都賀は俺の肩を抑え、優しく横にならせた。
そして氷水に浸したタオルを絞り俺の額に載せる。
「怒ってないのか。」
「ん?」
「あの…昨日のこと……とか。」
「……白布くんまだそんなこと気にしてたの。」
「えぇ!でもあれは下都賀が見せてきたん
だからな!青シマ紐パン‼」
「ちょっ///////// なんでそんな詳しく言うのさ!」
「仕方ねえだろ!女子高生で紐パン穿くやつ
お前ぐらいだぞ⁉そりゃ驚くわ!引くわ!」
「えっ((ガ-ン やっぱり気持ち悪かったかな…。」
下都賀は肩を落として少し目を潤ませていた。
「……でも。なんか……よ、よかった。」
「え?」
「……ぱんつ、可愛かったし、それに
下都賀って足細くて綺麗なんだなって…
紐パン似合ってた…気がする……。」
ナニイッテンダオレ……。
「……ほんと?」
「へ?」
「そんなに可愛かった?」
「え、う、うん。」
「((パァァァッ 」
下都賀の顔が急に明るくなった。
そんなに嬉しかったのか…。
「……えへっ……へへへっ…かわいい…」
あれ?なんだろ……。
下都賀、今まで以上に笑って………。
「……うれしい////// 」
「ッッ⁉⁉///////////// ((ズギュンッッ」
こんなことでうれしいってちょっと
疑問に思うけど……下都賀ってこんなに
可愛かったっけ⁉////////////
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作者名:艶女鬼花陽 | 作成日時:2018年5月28日 21時