10話 ページ11
「もしかして………これ下都賀の?」
俺はつい声に出してしまった。小さく
はっとしながら口を押さえたが……。
下都賀はなにも言わないままだった………。
「……嘘だよな……下都賀?」
俺は声を掛けたが、返答はない。
「………たの…。」
「へ?」
「……どこでこれを…見つけた?」
「っっっ!!!」
眼鏡越しに見えた下都賀の鋭い眼光。
「っごめん!本当に!ワザとじゃないんだ!
でも下都賀が気がすむまでなんでもするから!
だから………!!」
「………なんでも?」
「うん!なんでも…する………から。」
「じゃあ、今日のことはできれば今後触れない
ように……。あと、パンツのことも先輩たちには
秘密にして。」
「……う、うん。そもそも見たのは
俺だけだからそこは心配ないけど……。」
「……おれだけ?しんぱいない?」
「っ!ごめん。今のは……あ。
それよりお前いまパンツ穿いてんのか?」
「…………あなたなんてこと聞いてくるのよ。」
しまった…オレとしたことが。
「もしかして…穿いてない………とか。」
「っ穿いてるよ!ほら!ちゃんと‼((チラッ 」
すると下都賀は自分のジャージズボンの
ウエスト部分を下に引っ張った…。
「あ…(O_O) 」
俺はガッツリ見てしまった……。
淡いブルーのボーダー紐パンを……。
「ッッ白布くんのバカァァァァァァァァッッッ////////// 」
スパァン!と痛々しい音がこだました。
下都賀はオレの頬を叩いたあと、先ほどの黒の
紐パンを片手にその場を走っていった。
でも痛みなんて一つもなかった。ただ……
「紐パン……めっちゃエ○かった。」
その場でガッツポーズをしたおれ…。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:艶女鬼花陽 | 作成日時:2018年5月28日 21時