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5（吉沢side） ページ6
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「、、、う。りょーう。」
『((ハッ！ な、なに？どーした？』
「もー！どこ見てるのー？」
『ごめんごめん！』
「？、、、ふふっ。変なりょーちゃん！」
あぁ。彼女だ。
彼女がいる。
「、、、グスッ。りょーちゃん。」
彼女が泣いてる。
行かなきゃ。
頭ではそう思ってるのに体が動かない。
動け。
動け。
動け動け動け動け動け！
助けないと。
行かないと。
また彼女はどこかへ行ってしまう。
行かないで！
叫んだ。
なのに彼女には届かない。
嫌だ！嫌だ！
待って！！
そんな叫びも言葉も、彼女のいないこの世界に消えていった。
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作者名：パイナップル | 作成日時：2019年4月6日 14時
