14(吉沢side) ページ15
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今日は撮影日
『はぁ、、、』
新人のAと最近距離が縮まったのは嬉しいが、彼女といるとどうしてもAのことを思い出してしまう。
A「亮〜」
『、、、』
A「おーい?」
『え?!な、なに?どうした?』
なんか前にもこんなことあった気が、、、
A「、、、たまに亮ってボーッとしてるよね。何か悩みでも?あ!好きな人とか?」
『、、、ま、そんなとこかな。』
A「、、、えぇ?!好きな人いるんだ!?誰?誰々?私の知ってる人?有名?』ビックリ
『そうだな、、、有名、ではないかな。でも、大切な人。あいつといると心があったかくなる。
俺の半分はあいつでできてるようなもんだよ。』
A「、、、そか。その人とは今?」
『今はいない。あいつ、留学したんだよ。いつも隣で笑ってて、ずっと一緒にいたあいつが、いきなり俺の隣からいなくなった。でも、約束したんだ。クリスマスの日、ある場所で会おうって。、、、でも。俺は前のクリスマス、行けなかった、、、いや、行かなかった。言い訳はしない。あの日を逃したら、、、俺は映画に出演できなかった。そして俺は映画をとった。、、、でも最近、、、後悔してるんだ、、、あの時の判断を、、、、、』
A「、、、」
『って。何言ってんだろ俺。ごめんごめん。へんな話しちゃって。』
A「ううん!こっちそこごめん!!」
『Aと喋ってると彼女を思い出す。喋り方も笑い方も顔までそっくりだよ。だから言ったのかもな。』
A「そっか、、、、、、、、忘れてたわけじゃないんだ。」
『え?』
A「んーん!なんでもないー!」
『、、、』
いま、、、なんて、、、?
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その時気づかなかった。
彼女の頰が赤く染まっていたことに。
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作者名:パイナップル | 作成日時:2019年4月6日 14時