永遠片想い (ページ2)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,109 hit

片想い　２ページ2

『え、何言ってんの？』

「まあ驚いてもしょうがないか、ずっと一緒にいた幼馴染がアイドルになっちゃうんだもんな！」

勝利がジャニーズ？

What？

『とうとう頭やられた？』

真顔で聞いてみると、なんでやねんっ、なんて変な関西弁のつっこみが返ってきた

まあさ、確かに勝利はかっこいいよ？

すごい顔整ってて、運動神経いいし、

でも、でも勝利だよ？

「丸聞こえなんですけど、」

『ありゃ、』☜

「なに？でも勝利だよ？ってさ、酷くない？」

『だってしょうがないじゃん。勝利だもん』

だってだって、勝利だし？

「あ、そーゆーことね、」

『え、今ので伝わったの？』

「さっぱりわからない」

なーんだ、笑

「あ、でもなんとなくAの気持ちもわかるよ？」

『わかるの？』

「うん。だって自分でもなんでジャニーズになれたかわかんないし」

『なにそれ、自分で応募したとかじゃないの？』

「自分で応募なんてするわけないじゃーん、親だよ」

親、ね

「勝手に応募されててさ、親子丼食べさせてあげるからってオーディション会場連れてかれたの」

『単純っ！』

「笑うなよ、俺はさ普通に学校生活を送って、青春したかったのに」

まあ、普通はそうだよね

『でも、勝利ならやれると思うよ』

「なにさ、急にそんなこと言っちゃって」

『勝利はすごいから』

本当に、勝利はすごい

小さい頃から今まで

私の隣には勝利。勝利の隣には私。

それがあたりまえで、いつだって私を助けてくれた

「ありがとな、」

お礼を言うなら、私の方だよ

『だって勝利だし？』

「なんにでも勝利しちゃう的な？」

『的な、』

２人で笑いあって、バス停まで走る

『速い、』

「ごめん、俺勝利だからさ、」

『すんごいドヤ顔、うっざ～、』

「あれあれ？そんなこと思ってないくせに～、俺の事、かっこいいって思ってるんでしょ？」

そう言って顔を覗き込んでくる勝利

勝利の頬を思いっきりつまんで、

『思ってるけど、悪い？』

そう言った

「いらい、いらい、ってゆーら、てれるー」
(痛い、痛い、ってゆーか、照れるー)

『勝手に照れとけ、』

「我が幼馴染よ、そうゆう冷たいところ、ものすごく愛してる！」

『きっもちわる、』

プシューッ

バスが来たから、２人で乗りこむ

いつもの席に座って、学校まで他愛のない話で盛り上がる

この時間がすごく大切だったなんて、思いもしなかった