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sideなし
その夜、白雪は眠れないのかベランダに出て星空を眺めていた。
「ゼン達、今頃どうしてるかな…」
「わお、俺も今同じこと考えてたよ」
「オビ!起きてたんだ」
「あれ、御二方もまだ眠られていなかったんですか」
「Aも!どうしたの?」
白雪よりも前にベランダで夜風に当たっていたオビと白雪よりも後に出てきたA。
「私は寝付けなくて。少し気分転換に外で風に当たろうと思いまして。お二人は?」
「俺は主が恋しくってね。しばらく怒られてないもんだから、どうも調子狂っちゃってさ」
「ゼンもさびしがってるかもね」
「お嬢さん…そこは私もゼンが恋しいわとか言わないと」
「え?!そ そう…!?」
「そうそう、星見ながら。でも、今日はもう寝ないとだめですよ。おやすみなさいませ。A嬢もおやすみ」
「うん、おやすみ」
「白雪さん、ちゃんと体を休めてくださいね。おやすみなさい」
「おやすみ、Aもね」
それぞれが部屋に入った後、オビはベットに倒れ込んだ。
「っはー…あーびっくりした…お嬢さんも起きてたとは……」
オビは自分の左手を見つめ昼間の事を思い出した。
(ー…いや、前にも似たような事2回もあったし。なんてことないんだけどね)
しばらく左手を見つめていたオビの頭に昼間のAの顔がふっと過ぎった。
(A嬢、どうしてあんな顔してたんだろ…あんまり溜め込み過ぎない方がいいと思うけど)
Aの顔を思い出し少しオビの胸がざわつくが、その事にオビは気づきもしなかった。
一方その頃、Aは部屋に入った後、壁に寄りかかり胸をギュッと締め付けた。そしてそのままずるずると背中を滑らせ壁に背中を預け座り込んでしまう。
(白雪さんとオビさんが距離が近いのはいつもの事…なのに…どうしてこんなに胸が苦しいの…)
Aは昼間のあの光景を思い浮かべ、さらに服の胸の部分を手でぎゅうと握りしめる。
(胸が痛い……こんな感情、私は知らない。…要らないものなのに)
目を潤ませ、そのままAは体を丸め込んだ。
こうして各々の夜は更けていき、夜会当日となってしまった。
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はる(プロフ) - すごく面白いです!更新が楽しみですがオタクは待つのは得意な人種なので作者様の無理のないペースで頑張ってください! (2020年5月19日 7時) (レス) id: 2cc152cab9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あす | 作成日時:2019年2月13日 17時