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第3話 ページ5

A 「 ね!紅、このモンブランめちゃくちゃ美味しそう!あ、でも450円もする…どうしよ… 」

紅 「 Aは本当にモンブランが好きだよね 」

A 「 いやまじ モンブランは神 リスペクト 」

紅とケーキ屋さんでそんな事を駄弁って居れば
唐突に鳴り響く紅の携帯 。
どうやら 親かららしく 急ぎの用事があるみたいで
紅とは其処でお開きになった。
私はというもの 未だにモンブランと睨めっこをしていて踏ん切りがなかなかつかないでいた。

楽 「 すみません このショートケーキとモンブランとあとはタルト 御願いします 」

店員 「 はい! 」

なかなかのイケボが聞こえ お高いケーキを三つも
購入した主を見れば 帽子にサングラス
何処と無くオーラがやばいくらいの有名人感
あんまりにも私がガン見してたらしく
視線に気付いた彼は コチラを見た

楽 「 あ、若しかしてアンタこの最後のモンブラン買うつもりだったのか? 」

A 「 え?あ、どうしようかと悩んでただけです…すみません 」

お高いモンブランは諦めて店から出ようとしたら
その男性に肩を掴まれていた

A 「 あの…? 」

楽 「 モンブラン、アンタにやるよ2階の食堂に入ろうぜ。な? 」

A 「 い、いやいやいや!そんな!! 」

楽 「 決まりな 」


強引に私の腕を引く彼は 2階へと上がる
結局向かい合わせになって座ってる私と知らない人
何やってんだ私…知らない人と向かい合わせに座ってるとか絶対馬鹿だろ…。
目の前にはモンブランがあるし

A 「 あの…、これ本当にいいんですか? 」

楽 「 ああ。俺は甘い物食べねぇし 食うって言っても天くらいだろうしな 」

A 「 て、ん…?彼女さんですか? 」

楽 「 ありえねぇ。あの糞ガキが女で彼女だったらって考えただけで寒気するわ つーか アンタ俺の事わかんねぇとか? 」

A 「 そりゃあ初めましてですし… 」

モンブランを1口食べながら そう呟けば
彼は周りに他の客が居ない事を確認でもして
帽子とサングラスを外した

A 「 ゴホッ!ゲッホッッ! と、りがー…のっ…ゲボ…八乙女楽!? 」

楽 「 お、知ってんじゃん。つーか大丈夫かよ 」

A 「 だ、大丈夫です… 」

楽 「 アンタ名前は? 」

A 「 ゆ、雪那Aです 」

楽 「 Aな 、 宜しく 」


イケメンに握手を求められて
緊張気味に握手を返す。
なんなんだ!?幸せすぎか!なんて
自分に突っ込んだのは言うまでもない 。

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作者名:light stone | 作成日時:2017年9月16日 3時

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