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第一話 冷酷な瞳 ページ3

私の生き死にが沖田総司さんによって
握られる となった日の翌日
私は新選組幹部が集まる大広間へと連行された
私を取り囲むようにして幹部の皆さんが座り
目の前には 局長 副長 総長 が居る 。

総司 「 それで この子と居た男が 妙な事を言ってたんです 」

土方 「 妙な事? 」

総司 「 はい、この子は未来を知っている とか 」

近藤 「 術使いの者なのか? きみは 」

A 「 あの、信じてもらえないかもしれないんですけど私 実は遥か未来から来たんです 何故この世界に落とされたのかもわからないですし それに昨夜一緒に居た人は 私を助けて(?)くれた 人なんです 」

土方 「 嘘をつくならまともな嘘を付け 」

A 「 っ… 」

やっぱり信じてなんか貰えるわけない
きっと私は此処で殺されて終わるんだ
我が生涯に一遍の悔いなし なんて心の中で
呟けば 目の前の近藤さんがにこやかに笑った

近藤 「 そう脅えなくとも殺したりなどするわけないだろう、君の話が本当ならば 未来の話を沢山聞かせてもらえないだろうか? 」

A 「 え…ッ? 」

土方 「 近藤さん!? アンタ何言って ―― 」

近藤 「 彼女は総司が出会った男に付き添っていただけであって我々新選組にとって害になるような間者でもなんでもないだろう。 居場所を無くし悲しげな瞳の彼女を無闇矢鱈に殺すなど 御上に背くような事ではないか? トシ 」

土方 「 …あ、あんたがそう言うんなら仕方ねぇけどよ… おいお前 妙な動きでも見せてみろ その時は容赦なく切り捨てる 」

A 「 は、はい… 」

藤堂 「 んで、名前はなんて言うんだ? 」

A 「 あ、えっと… 白鷺 Aです。皆から しろって言われてたので 是非よければ 」

藤堂 「 Aって呼ばせてもらうぜ 宜しくな 」

A 「 はい! 」



斎藤 「 此処がアンタの部屋だ 好きな様に使うと良い、俺の部屋はすぐ其処 故 何か困ったことが有れば遠慮なく声を掛けろ 」

A 「 何から何まで有難う御座います こんな余所者ですが 私に出来る事ならば何でもします 宜しく御願いします 斎藤さん 」

斎藤 「 …真っ直ぐな瞳だな 」

A 「 …え? 」

斎藤 「 い、いや!! 何でもない 失礼する 」

総司 「 あ〜あ 顔赤くさせちゃって。Aちゃん、近藤さんや他の人が君を信じたとしても 僕はまだ君を信じる気なんてないから 」


冷たい瞳が私を射抜く 。
彼にとって私は 敵 としか思えてないのかもしれない。

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作者名:light stone | 作成日時:2018年1月4日 1時

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