始まり ~ 私の悲劇 ~ 二 ページ2
トリップしてしまったと 頭の中で
整理をするのには そんなに時間は掛からなかった。
それからというもの、毎日毎日 風間千景さんに
剣術の稽古 お作法の勉強 など
そりゃあもう 鬼だからなのかわかんないけど
鬼の様な地獄な 日々が続いていた。
そのお陰もあってか
私は本気の彼ともいい感じに剣を交える事も
出来る様にもなった( 勿論 ボロクソ負けるけど )
そんなある日 …
A 「 あれ? 私が馬鹿なのでしょうか 頭の中で整理が追い付いてないんですけど なんで私が 風間さんと一緒に 池田屋に居るんですか? 死ねって事ですか? 親が子を突き放すのなんてライオンくらいですよ? あ、それか 意地悪ですか!? 」
風間 「 よく喋る子犬だな 」
A 「 あの、私 これから何が起こるか知ってるんですよ? なのに 」
風間 「 尚更だ。 これから起こること 全てその目と体で感じ それでも尚 俺の元に居たい と思うのであれば帰って来い。 幕府の犬共にお前は身を寄せるべきでもあるが、な 」
A 「 新選組に… 」
風間 「 話はここまでだ、な 」
風間千景さんが 襖の方へ 目線を運べば
そこに現れたのは 私の推し 沖田総司。
生 沖田総司はカッコよすぎる上に 滅茶苦茶怖い
私は成る可く目を合わせないようにしていたけど
総司 「 へぇ、こんな所に女の子連れてくるなんて その子まで僕 斬っちゃうけど? 」
風間 「 好きにしろ 」
A 「 ま、待って下さい!? 好きにしろって そんな見捨て方ありますか!! 」
総司 「 彼にとって君は捨てるのに丁度いい存在だったんじゃないの? 」
風間 「 A お前は未来を知っているし な 」
総司 「 未来? 」
A 「 だ、だからって見放すの!? 」
風間 「 さぁな 」
A 「 さぁな、って…そんな… 」
総司 「 ふーん なら 君の命は僕が握ってるって事でいいよね? 」
剣を収めて腕組みをしながら私を見遣る彼の口元は緩んでいて
そんな彼から視線外せずにいれば
いつの間にか風間さんは居なくなってしまっていた 。
私がこの世界に来てしまったのは
運命 なのかもしれない 。
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作者名:light stone | 作成日時:2018年1月4日 1時