23話 ページ24
｢私のせいだ.......
私がこはねのことをリードしなくちゃいけなかったのに......｣
バックステージの入り口の方から聞こえる杏の声。
｢私、こはねの相棒なのに.....守れなかった。｣
また前と同じこと言ってる.......
やっぱりあれは勘違いじゃなかった。
あの時もっと聞いてれば.......
こんなことにならなかったのかな。
｢....まもれなかった？
どういう意味だよ、それ。｣
｢え？
どうって......こはねは相棒だから自信もって歌えるようにリードして、私が_______｣
｢.......そうか。
ようやく昨日の違和感の理由がわかった。
お前、まだこはねのことを相棒って思えてないんじゃねぇのか？｣
さすが彰人くん。
鋭いだけはあるよね。
彰人くんも気づいてたんだ。
｢な、何言って......｣
｢なんで守るつもりでいたんだよ。
相棒なら【守る】って言わねぇだろ。｣
｢おい....彰人。｣
冬弥くんが焦って止めにかかるがそれを一切聞かない彰人くん。
｢昨日の練習で、お前が言ってた【リードする】って言葉.......
オレはあれを、相棒としてこはねを助けるって意味だと思ってた。｣
昨日、私が帰ったあともいってたんだ.....
｢でも、お前は守るって意味で使ってるんだよな。
だとしたら______｣
｢お前は、こはねのことを相棒って思えてなかったってことだろ。｣
｢それは.....｣
｢オレは、守るってのは自分よりも下のやつに使う言葉だって思ってるけどな。｣
......私が来る必要なかったかな。
じゃあ私は、こはねちゃんの所に行こう。
こっちは彰人くんに任せて。
ライブハウスから出たところでこはねちゃんを見かけた。
.....みんなの飲み物買ってるな。
『こはねちゃん。』
｢あっ.....A、ちゃん。
......ごめんね、その.....せっかく見に来てくれたのに、
私が全部台無しにして......｣
『.....そうだね。確かに今日のビビバスの歌はいいとは言いきれない。』
その言葉を言った瞬間、こはねちゃんの顔がより1層暗くなった。
｢本当に.....ごめん。
私が.....私のせいで.......｣
『こはねちゃん、落ち着いて。
責めに来てるわけじゃないよ。』
｢でも......！！責められてもおかしくない.......
杏ちゃんが、私のことをリードしてくれる、って言ってくれて.....｣
『こはねちゃんはさ、【リード】の意味、何だと思ってる？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 278人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロセカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絵豆腐(プロフ) - 乃亜さん» ビビバスのストーリーの思いつきですｯｯ！！コメントありがとうございます！！ (2022年1月10日 22時) (
レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - こういうストーリーのやつめっさ好きですｯｯｯｯｯｯ！頑張ってください！ (2022年1月10日 18時) (レス) @page11 id: d7dcf4e20e (このIDを非表示/違反報告)
絵豆腐(プロフ) - 無名さんさん» コメントどうもです！そんな嬉しいこと言ってくれるなんて....ありがとうございます！！ (2022年1月10日 13時) (レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
無名さん - 神作の予感…！！と言うか既に神作……！！ (2022年1月10日 4時) (レス) @page12 id: c54c5c153e (このIDを非表示/違反報告)
絵豆腐(プロフ) - タコここここおぉぉぉぉぉぉさん» 彰人くんかっこいいですよね！コメントありがとうございます！！もう本当に気合い入れて頑張ります！ (2022年1月5日 12時) (レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかのん x他1人 | 作成日時：2022年1月5日 0時
