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指折り花
そう呼ばれ出したのは
右京と左京に出会ってからの事


「…あァー、ほんと懐かしいわ」


右京と左京に出会った頃は
弱かった自分が、そう呼ばれる様に
なるとは思ってもいなかった

思い出にひたりながら、
寺の縁側で寝ているAの前に
大きな影ができる



右京「テメェ随分、暇そうだなA 」

Aの兄貴分が一人 右京



左京「A、あんま寝てっと太んぞ」

Aの兄貴分が一人 左京



私を拾ってくれた私の兄貴分達


A「何、集合までまだ時間あるでしょ」

右京「今何時だと思ってんだ」


こてん、と頭を傾げ携帯の時間を見ると
集合時間から1時間もたっている


左京「もう終わってんぞ?バァーカ」



A「…えー…嘘でしょー…」


物思いにふけっている間に
集合時間を過ぎていたらしい
右京は煙草に火をつけ、私の顔に
煙を吹きかける


A「ごほっ、なにしてんの、痛っ!」

右京「馬鹿かテメェ、俺等の妹分やってん
ならそれぐらいしっかりしろよ」


右京がAの隣に腰を下ろすと、
その逆側に左京が腰を下ろす


左京「ったくよォ、世話がやけんなァ
Aちゃんはよ」


ぐりんぐりんぐりん


A「ちょっ待っ、左京、首とれる」


左京の大きな手がAの黒髪を
ぐしゃぐしゃにする


左京「あァ、よく回るわ、テメェの頭」

A「痛い痛い痛い、可愛い妹分を
いじめるの楽しいのか、」

左京「あ?聞こえねぇなァ」


ぐりぐりぐりぐり
左京との攻防戦を繰り返していると
右京は煙草を吸い終えたのか、立ち上がる


右京「…A、左京と遊んでねーで、
日向んとこ顔ぐらい出しとけ」

A「遊んでねーよ、遊ばれてる」

左京「遊んでやってんだろーが」

A「は?首折れるわ」

右京「うっせぇ、早く行け」


右京に頭を叩かれ、
しぶしぶ、日向のところへ
足を運ぶことになった


.

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らゆ(プロフ) - 更新されないのが悲しいですがとても面白かったです😭😭 (10月5日 0時) (レス) @page8 id: 9a7adb1927 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花切り | 作成日時:2016年9月24日 22時

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