私の理想の高校生活【歌い手】

理想の8話 ページ10

きてしまった放課後。


今佳奈と一緒に廊下を歩いている。


さっき


佳「私、中学の時に誘われた部活あるんだ。」


と言われたのでその部活の場所に向かっている。


いったいどんな部活なんだ。

廊下歩いてるから運動部じゃないと思うけど。


どうにかして入部を回避しなくては。



佳「ここ、かな？」


目の前には音楽室の文字。


え、私楽器ひけない。

ついでに歌もうまくない。


『ほんとにここ？私帰るよ？』


佳「えっ…？だめだよ！一緒にはいろ！」


ああああやめてその笑顔。

私ダメージ受ける…。


がら、と佳奈がドアを開ける。

運命には逆らえないのか…ははは。


佳「失礼しますっ！」


『……』


元気なあいさつをする佳奈とは真逆に

無言で入る私。


印象を悪くすれば入れたくなくなるはず！

あ、ついでに顔も見られたくないから前髪ギリギリまで伸ばす。


「あ、佳奈ー！！来てくれたんだね！」


一番初めに声を出したのは今朝のイケメン先輩。


声かけたのは佳奈だけだから、私には気づいてない？

おっしゃ！！


佳「まふ先輩！お久しぶりです、ちゃんと来ましたよ！」


まふと呼ばれたイケメン先輩はキラキラと佳奈を見る。


近くで見てもイケメンとか私得。


これはまさに理想そのもの…！！！！！


佳奈とイケメン先輩ありがとう！


「まふ、もう一人いるぞ。」


ちょっとだけしか見えない私に気づく今朝いたもう一人のイケメン先輩。


無視してくれてよかったのに！！


ま「え？あ、ほんとだ。」


興味なさげに私を見る。

それに動じず下を向いて帰るタイミングを待つ。


逆ハー見るのはいいけどそんな近くにいたくないーw


佳「あれ？まふ先輩とそらる先輩だけですか？」


なんだそのようわからんニックネームてきなのは！


『…佳奈、私行くね。』


KY発言をして帰してもらう作戦いきなり実行。


まふ先輩(仮)が嬉しそうな顔になる。


流石に傷つくかな！！

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