私の理想の高校生活【歌い手】

理想の37話 ページ39

先輩たちが練習してる中私一人だけ楽譜とにらめっこ。


楽譜見ただけで音わかるなんてすごいと思う。


小学校のころから楽譜見てるけどパッと見じゃわからないし…。


うーん、ここはソ？じゃあここは…。


う「もう終わった？」


『うわっ…』



急に話しかけてきた浦田先輩にびっくりして座ってた椅子が少し傾いた。


幸い少しだけだったから倒れることはなかった。


『脅かさないで下さい…。』


う「脅かしたつもりはないけどねw」


さ「どうしたの？読めない？」


とそこに坂田先輩がやってきた。


また寂しくなったのかなw


『えっと、まあ、はい…。』



素直にわからないというと

どこどこ、と近づいてきた。


『わかるっちゃわかるんですけど、

時間かかっちゃって…。』


さ「うーん、じゃあいいこと教えてあげる。

五線譜の真ん中はシ。これさえ覚えとけばなんとかなると思うよ！」



えー…。それぐらいなら私にもわかるんですけど…。


う「今回は教える。じゃないと進まないからな。

でも次からは家で書いてきてね。」



と言って音符を指さしてどの音かを教えられる。


あれ、浦田先輩が優しい…。


いや、誰にだって優しい部分はあるよね。


『…ありがとうございます。二度もすみません。』


う「いいんだよ。気にすんな。」


さ「そうそう。困ったときはお互いさまってね！」


う「坂田はなにもしてないだろ。」


さ「ええ！僕も何か…」


『してませんね。』


さ「そんなぁ…」



この二人と一緒にいてわかったことが一つある。


坂田先輩いじるの楽しいw



あ、あともう一つ。



この部、結構楽しい。

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