私の理想の高校生活【歌い手】

理想の28話 ページ30

家に帰って部屋のベッドに倒れこむ。


今日はいろいろなことがあって疲れた。


まさか、一昨日話してたことが起きるなんて思わなかった…。


しかも、なんか理想から遠のいてる気が…。


『はぁ……。もとはと言えば部活見学の話をしたせい…。』


いや、もしかしたらそういう運命だったのかも？


…運命ってなんだ、わたしそんなの信じないぞ！！


『でも、理想の高校生活が成り立つのも運命になるのか？』


「何独り言呟いてんの姉ちゃん。」


『うわっ！！！！』


気づかないうちに弟が部屋に入ってきてた。


勝手に入るなよ！！


『何勝手に入ってきてるの。』


「母さん呼んでたけど。」


『えっ。すぐ行ってくる！！』


私のお母さんはめったに怒らないため怒ると怖いのだ。


だから、あまり遅くなると…。




・




・




・



『お、お母さん、なに？』


「ああ、A。お使い、頼まれてくれない？」


良かったぁ…。まだ大丈夫だったらしい。


『今から行って間に合うの？』


「うーん、ちょっとギリギリになるかな？」


『じゃあ急いで行ってくるよ。』


「お願いね。」


今の時間は6時48分。


我が家の晩御飯はほぼ毎日7時。


遅れても誰も文句は言わないがなんとなく空気が暗くなる。


いつもそこが疑問で、めっちゃ気になっている。



なんて考えながら最寄りのスーパーへ行く。

徒歩5分の結構近い場所にある。



母からもらった紙をみながらコーナーをまわる。


すると見覚えのある後姿が………。

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